本記事ではカードローンの年齢制限について解説していきます。
- カードローンの年齢制限の基礎知識
- 消費者金融各社の年齢制限一覧
- 銀行カードローン各社の年齢制限一覧
- カードローンの年齢制限についてのQ&A
カードローンの初歩的な知識を学びたい人は、ぜひとも参考にしてください。
カードローンの年齢制限について
年齢条件は審査基準の1つ
カードローンの審査基準は主に3つあります。
- 年齢条件を満たしている
- 安定した収入がある
(安定した収入・・・毎月もらっている給料のこと) - 信用情報に金融事故記録がない
(信用情報・・・ローンなどの借り入れ・返済などの利用履歴)
カードローンの審査を受けるには、年齢制限に引っかかっていないことが大前提。
商品概要に記載された「○○歳以上~○○歳未満の方」に当てはまっていれば申し込めます。
ただし年齢をクリアしていても、他2つの条件もクリアしないと審査通過は見込めません。
関連記事②:事故情報(事故記録)は消える!?ブラックリストに入る原因と解消する方法
関連記事③:信用情報機関(CIC・JICC・KSC)の役割と信用情報の読み方・開示方法まとめ!
年齢制限の下限は「20歳以上」
・未成年者だと親権者の同意が必要になり手続きが煩雑になるため
・未成年者だと契約の取り消しが可能になるため
カードローンには年齢制限があり、原則として未成年者は利用できません。
消費者金融・銀行カードローンは、年齢制限の下限を「20歳以上」としています。
(20歳以上でも学生だと利用NGの場合があるので注意が必要)
未成年者が申し込んだ場合は、どれだけ高収入でも即審査落ちなので注意してください。
20歳になるのを待つか、未成年者が利用できる以下のキャッシング方法を検討しましょう。
- クレカのキャッシング枠
- 目的別ローン
- 学生ローン
未成年者ならお金が必要な理由を正直に述べて、家族から借りるのもオススメです。
労働金庫が扱うカードローンは「18歳以上」でも申し込みOK。
ただし「前年度の年収が150万円以上」の収入条件が付いていることが多いです。
そのため18~19歳で利用できるのは、17~18歳からフルタイムで働いてきた人に限られます。
また未成年者が申し込むには、親権者の同意が必要なので把握しておいてください。
20歳過ぎてはじめてお金を借りるなら「SMBCモビット」
晴れて20歳になったら、消費者金融の「SMBCモビット」がオススメ。
顧客満足度No.1※を誇るSMBCモビットは、実際の利用者に評価されているのが特徴です。
※オリコン調べ・2018年ノンバンクカードローンランキング
WEB完結で申し込めば、勤務先への電話連絡なしでその日のうちにお金を借りられます。
(申込の曜日・時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります)
はじめてのカードローンは、SMBCモビットへの申し込みを優先的に検討してください。
上のボタンから公式サイトへすすみ、申し込み手続きをしましょう。
申し込みから最短30分で審査結果を受け取れます。
※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります
関連記事②:SMBCモビットの必要書類まとめ!提出するタイミングや提出方法も解説します。
関連記事③:SMBCモビットは在籍確認なし?職場の電話をカットする必要書類・申し込み方法を取材した結果…
年齢制限の上限は各社で異なる
年齢制限の上限は業者によって異なりますが、69歳以下(70歳未満)が多いです。
後述の一覧では一番低い上限が「62歳」で、一番高い上限が「78歳」でした。
(62歳・・・楽天銀行スーパーローン・78歳・・・ベルーナノーティス)
- 多くの会社の定年である「60歳」
- 公的年金の受給開始年齢である「65歳」
上記を踏まえて「安定した収入を得られる=返済が続けられる」ギリギリの年齢として、各社の判断で年齢制限の上限が定められています。
利用中に年齢上限に達するとどうなる?
利用中に年齢制限の上限に達したからといって、即解約というようなことはありません。
上記のようにいわれることはないので、その点は安心してもらって大丈夫です。
年齢制限の上限に達していると、収入が「年金のみ」である可能性が高いですよね。
そのため生活費の補填が目的で、追加融資を受けたい人も多いかと思います。
しかし追加の借り入れができなくなる可能性は高いので把握しておいてください。
年金を「安定した収入」とみなすかは、カードローン会社によって異なります。
またカードローン会社は、途上与信を行なっているんですね。
(途上与信・・・利用中に行なわれる利用状況・本人情報・信用情報のチェック)
そのため「年金受給者NG」の業者を利用中に、定年退職した場合は注意が必要です。
年齢制限の上限に達していなくても、返済のみしかできなくなることもあります。
ただし引退後にアルバイトを始めた場合は、継続して追加融資を受けられるでしょう。
関連記事①:カードローン審査は年金受給者や生活保護受給者に厳しいのか?
関連記事②:年金受給者でもカードローンでお金を借りられる!年金だけで審査に通る条件・申し込み先を教えます。
カードローン会社ごとの年齢制限一覧
年齢制限の一覧表【消費者金融】
大手消費者金融
消費者金融 | スペック | 年齢条件 |
---|---|---|
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 1万円~800万円 【金利】 年3.0%~18.0% |
満20歳以上 69歳以下 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 800万円 【金利】 年3.0%~18.0% |
20歳以上 69歳以下 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 500万円 【金利】 年4.5%~17.8% |
20歳以上 69歳以下 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 1万円~800万円 【金利】 年3.0%~18.0% |
満20歳以上 69歳以下 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 1万円~500万円 【金利】 年4.5%~18.0% |
満20歳以上 70歳以下 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 10万円~1,000万円 【金利】 年0.8%※~12.0% |
満20歳以上 満70歳以下 |
※ 年0.8%はみずほ銀行・ソフトバンクまたはワイモバイルおよび
Yahoo! JAPANと情報連携を行ない、かつ一定の条件を満たす場合に限り適用
中小消費者金融(街金)
消費者金融 | スペック | 年齢条件 |
---|---|---|
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 1,000円~500万円 【金利】 年8.0%~20.0% |
20歳以上 69歳以下 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 5万円~200万円 【金利】 年7.3%~20.0% |
20歳以上 65歳以下 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 200万円 【金利】 年15.0%~19.94% |
25歳以上 65歳以下 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 1万円~100万円 【金利】 年15.0%~20.0% |
20歳以上 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 1万円~300万円 【金利】 年4.5%~18.0% |
20歳以上 78歳以下 |
年齢制限の一覧表【銀行カードローン】
大手銀行
銀行カードローン | スペック | 年齢条件 |
---|---|---|
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 10万円~800万円 【金利】 年2.0%~14.0% ※1 |
満20歳以上 満66歳未満 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】10万円~800万円 【金利】 年1.5%~14.5% |
満20歳以上 満69歳以下 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 10万円~800万円 【金利】 年3.5%~12.475% ※2 |
満20歳以上 満66歳未満 |
※1 住宅ローンの利用で金利を年0.5%引き下げ
(引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%)
※2 住宅ローンか給与振込を利用していれば年0.5%引き下げ
ネット銀行
銀行カードローン | スペック | 年齢条件 |
---|---|---|
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 800万円 【金利】 年1.7%~17.8% |
満20歳以上 69歳未満 |
詳しい情報をチェック! | <プレミアムコース> 【利用限度額】 1,200万円 【金利】 年0.99%~7.99% ※1 基準金利:年1.59%~7.99% <スタンダードコース> 【利用限度額】 300万円 【金利】 年8.39%~14.79% ※2 基準金利:年8.99%~14.79% |
満20歳以上 満65歳以下 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 10万円~800万円 【金利】 年2.2%~17.5%※3 |
満20歳以上 70歳未満 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 10万円~800万円 【金利】 年1.9%~14.5% |
満20歳以上 62歳以下 (パート・アルバイトは60歳以下) |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 1,000万円 【金利】 年2.5%~18.0% |
20歳以上 70歳未満 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 10万円~800万円 【金利】 年2.5%~13.8% |
満20歳以上 65歳未満 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 30万円~800万円 【金利】 年3.8%~13.8% |
満20歳以上 満65歳未満 |
※1 最低金利の年0.99%は所定の条件および2つの条件
を満たし1,200万円の極度額を契約する場合の金利
・条件①:スコア化した審査結果が規定の点数以上
・条件②:年収が2,400万円以上
※2 最低金利の年8.39%は所定の条件を満たした場合の金利
※3 カードローンau限定割で年2.1%~17.4%まで引き下げ可能
地方銀行
銀行カードローン | スペック | 年齢条件 |
---|---|---|
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 1,000万円 【金利】 年12.5%一律 |
満20歳以上 65歳未満 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 10万円~1,000万円 【金利】 年1.9%~14.6% |
満20歳以上 69歳以下 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 800万円 【金利】 年1.7%~14.8% |
満20歳以上 満65歳未満 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 500万円 【金利】 年3.5%~14.6% |
満20歳以上 満70歳未満 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 10万円~1,000万円 【金利】 年1.9%~14.7% |
満20歳以上 69歳以下 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 10万円~500万円 【金利】 年11.95%~年14.95% |
満20歳以上 満69歳以下 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 800万円 【金利】 年3.9%~14.9% |
20歳以上 70歳以下 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 10万円~500万円 【金利】 年4.0~14.5% |
満20歳以上 70歳未満 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 10万円~800万円 【金利】 年4.4%~14.6% |
満20歳以上 満65歳以下 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 500万円 【金利】 年4.0%~13.5% |
満20歳以上 満76歳未満 |
詳しい情報をチェック! | 【利用限度額】 10万円~1,000万円 【金利】 年3.0%~14.5% |
20歳以上 69歳以下 |
カードローンの年齢制限についての5つのQ&A
カードローンの年齢制限について、気になる人が多いギモンを集めました。
カードローンの年齢制限についてのギモン |
---|
Q1. 年齢制限の表記にある「以下」と「未満」って意味が違うの? |
Q2. 年齢制限の表記にある「満○○歳」の「満」って何? |
Q3. 未成年者でも年齢をごまかせば審査に通ったりしないの? |
Q4. カードローン審査に不利になる年齢ってある? |
Q5. 年齢制限ではじかれる高齢者が利用できる他の貸付制度はある? |
年齢制限についてもう少し詳しく知りたい人は、こちらを参考にしてください。
Q1. 年齢制限の表記にある「以下」と「未満」って意味が違うの?
A1.「65歳以下」の場合は65歳を含みます。「65歳未満」の場合は65歳を含みません。
以下は「~より下」という意味になるので、前の数字を含みます。
対して未満は「まだ満たしていない」ことを意味するため、前の数字を含みません。
つまり「20歳以上」は成人を指して「20歳未満」は未成年者を指すことになるんですね。
なお「20歳超」という表記はあまりありませんが「21歳以上であること」を意味します。
Q2. 年齢制限の表記にある「満○○歳」の「満」って何?
A2.「満65歳」の場合は「現在65歳であること」を意味します。
「満○○歳」と「現在〇〇歳」は同じ意味です。
早生まれ・遅生まれのいずれも関係なく、いま現在の年齢を指します。
満年齢と混同しやすいものに「数え年」があるので注意してください。
- 満年齢・・・生まれた年を「0歳」として年齢を数える
- 数え年・・・生まれた年を「1歳」として年齢を数える
日本は古くから数え年を採用していましたが、明治以降は公式に満年齢を採用しています。
ただし年齢制限を「満」表記するかどうかは、カードローン業者によってまちまちです。
Q3. 未成年者でも年齢をごまかせば審査に通ったりしないの?
A3. カードローンの申し込みに本人確認書類の提出は必須なので絶対バレます。
カードローン審査の大まかな流れは以下の通り。
- 申し込み
- 本人情報の確認(仮審査)
- 信用情報の照会(仮審査)
- 在籍確認(本審査)
- 必要書類の提出(本審査)
- 利用限度額や金利の設定(本審査)
- 融資
「④必要書類の提出」では誰であっても、本人確認書類を提出しなければいけません。
(本人確認書類・・・運転免許証・パスポート・個人番号カードなど)
生年月日を照合すれば未成年者であることがバレますよね。
とはいえ運転免許証などの偽造は、間違っても考えないようにしてください。
先述した通り信用情報には、過去にローンに申し込んだときに申告した情報が登録されています。
たとえば以前クレジットカードに申し込んだときの情報は、信用情報に登録されているんですね。
年齢を偽って申し込んでも、信用情報を見れば一発でバレるので把握しておきましょう。
信用情報がまっさらな人は「信用情報の照会」ではバレないかもしれません。
しかしいずれにせよ、本人確認書類の提出でバレるので時間をムダにしないでください。
Q4. カードローン審査に不利になる年齢ってある?
A4. 年齢制限の下限や上限に近いと不利になるかもしれません。
カードローン審査で特に重要視されるポイントは4つあります。
- 年収
- 雇用形態
- 勤続年数
- 他社借り入れ総額・件数
これらの総合点が返済能力の評価軸になるので、年齢はあくまで二の次です。
ただし年齢が下限(20歳)に近いと、学生など収入が安定していない人は多いでしょう。
また年齢が上限に近い場合は、必然的に定年退職後の返済が不安視されるんですね。
いずれにせよ、年齢制限や現在の安定収入をクリアしていれば利用自体はOK。
しかし有利な条件で利用できるかは、利用中の返済能力に左右されると思ってください。
(関連記事:押さえておくべきカードローンの審査基準!審査通過率アップを狙え!)
Q5. 年齢制限ではじかれる高齢者が利用できる他の貸付制度はある?
A5. 代表的なものに「生活福祉資金貸付制度」があります。
生活福祉資金貸付制度とは、以下に当てはまる人の生活を経済的に支える制度のこと。
- 高齢者
- 低所得者
- 障害者
カードローンの年齢制限を超えるならば、生活福祉資金貸付制度の利用を検討しましょう。
対象となるのは、65歳以上の高齢者(療養または介護を要する高齢者など)です。
興味がある高齢者の人は、厚生労働省の公式サイトから内容を確認してみてください。
⇨ 厚生労働省の生活福祉資金貸付制度の案内ページはこちら
カードローンの年齢制限は「審査通過のための最初のハードル」
カードローンの年齢制限には、下限と上限があります。
目安としては、多くの業者が「20歳以上69歳以下」です。
消費者金融・銀行カードローンは最低でも、成人していないと利用できません。
また70歳になっても申し込めるカードローンは、少数派だと思っておいてください。
なお年齢制限をクリアしても、2つの条件も満たさないと利用NGなので注意が必要です。
- 働いて毎月給料をもらっている
- 3ヵ月以上の延滞や債務整理をしたことがない
本記事を参考にして、カードローン審査の最初のハードルを跳び越えましょう。
⇨ 消費者金融各社の年齢条件を再チェックする
⇨ 銀行カードローン各社の年齢条件を再チェックする