カードローンの申し込み~契約までを1台で完結できる自動契約機。
足を運べばその場でローンカードを発行して、スグにお金を借りられます。
ただ外でよく見かけるものの、「イマイチ使い方がわからない…」という人も多いでしょう。
あるいは「ネット申込みと自動契約機、どっちを使うべき?」と迷っているかもしれません。
そこで本記事では、「自動契約機の全知識」を3つのポイントでまとめてみました。
- 自動契約機の基礎知識
- 自動契約機のメリット・デメリット
- 自動契約機の使い方・流れ
また自動契約機で審査の待ち時間を短くするコツまで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
自動契約機の基礎知識
冒頭の通り、自動契約機とはカードローンの契約に必要な手続きを1台で完結できる機械のこと。
【自動契約機でできるカードローン契約の手続き】
- 申し込み
- 必要書類の提出
- 審査・審査結果の受け取り
- 契約手続き
- ローンカードの発行
主に大手消費者金融カードローン・一部の大手銀行カードローンで取り扱われています。
カードローン | 名前 | 設置台数 | |
---|---|---|---|
消費者金融 | むじんくん | 約977台 | |
三井住友銀行ローン契約機 | 約400台 | ||
●自動契約機 ●三井住友銀行内 ローン契約機 |
●自動契約機 約1,170台 ●三井住友銀行内 ローン契約機 約720台 |
||
契約ルーム | 約840台 | ||
自動契約機 | 約800台 | ||
銀行 | ローン契約機 | 約400台 |
カードローン会社によっては、「無人契約機」「テレビ窓口」とも呼ばれています。
それぞれ多少作りは違いますが、基本的にできること・仕組みに変わりはありません。
カードローン会社の無人店舗や銀行の中、駅ビル内に設置されていることが多いです。
自動契約機の仕組み
自動契約機には、主に5つの機能があります。
- メイン画面(タッチパネル式)
- 監視カメラ
- 備え付けの電話
- スキャナー
- 書類・カードの発行口
ネット回線で各カードローンの本社と繋がっていて、監視カメラから申込者の様子をチェックしています。
とはいえ担当者と直接顔を合わせることはなく、タッチパネルで手続きを進めていくのが基本。
わからないことがあれば、備え付けの電話で担当オペレーターに相談してもOKです。
審査が終わると、「書類・カードの発行口」から契約書・ローンカードが発行されます。
また自動契約機は、内側からカギを開け/閉めできる個室です。
ドアが磨りガラスになっているなど、プライバシーにもしっかり配慮。
「手続きの様子を誰かに見られるかも…」
「手続き中に他の人が入って来たらどうしよう…」
といった心配・不安なく利用できます。
さらに室内は防音になっているので、よっぽど大声でなければ会話が外に漏れることもありません。
自動契約機で契約するメリット4つ
自動契約機でカードローンを契約するメリットは以下の通り。
- 土日や夜遅い時間でも最短即日融資できる
- 自宅に郵送物への郵送物をナシにできる
- オペレーターと相談しながら手続きができる
- 直接人と会わずに手続き完了できる
①土日・祝日や夜遅い時間の申し込みでも最短即日融資できる
自動契約機から申し込めば、土日・祝日や夜遅い時間でも即日融資できる可能性が高いです。
特に消費者金融カードローンなら、下記のタイムリミットまでに契約すればOK。
ローンカードの受け取り後は、提携ATMから24時間いつでも借り入れできます。
カードローン | 最短即日融資 タイムリミット |
融資スピード |
---|---|---|
21時まで (契約完了) |
最短1時間 | |
21時まで (契約完了) |
最短即日 | |
21時まで (契約完了) |
最短即日 | |
21時まで (契約完了) |
最短即日※1 | |
21時50分まで (契約完了※3) |
最短即日※2 |
※1 申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります
※2 21時(日曜日は18時)までに契約手続きが完了すれば(審査・必要書類の確認含む)当日中の融資を受けられます
(メンテナンス時間・年末年始を除く)
また融資を受けられる時間帯は一部金融機関や店舗により異なります
一部の口座では銀行営業時間外(平日15時以降、土日・祝日)も振込みに対応してくれる場合があります
※第3日曜日のみ18時までとなります
また融資スピードは最短1時間~最短即日なので、仕事帰りの申し込みでもスムーズに借り入れできます。
残念ながら銀行カードローンは、自動契約機を使っても即日融資はできません。
たしかにローンカード自体は申し込み当日に発行できることがほとんどです。
ただお金を借りられるのは、審査結果が出た後。
銀行カードローンの審査結果をもらうには、申し込みから最短でも2日はかかります。
(※銀行カードローンは自主規制で即日融資NGに…審査が厳しくなった問題点を総まとめ)
とはいえ審査通過後は再び自動契約機に足を運ぶ必要はないので、手元にあるカードを使って提携ATMから借り入れOKです。
自動契約機の営業時間をチェックしておこう
自動契約機に向かう前に、営業時間のチェックを欠かさずしておきましょう。
ただし土日や祝日は営業時間が短縮されるケースもあるので注意してください。
カードロ―ン | 営業時間※ | |
---|---|---|
消費者金融 カードローン |
8:00~22:00 | |
9:00~18:00 ※営業時間は店舗により異なります(三井住友銀行ローン契約機) |
||
・自動契約機 9:00~22:00 (※一部21時アリ) ・三井住友銀行内 ローン契約機 9:00~21:00 |
||
8:00~22:00 | ||
通常時間帯:8:00~22:00 第3日曜日:8:00~19:00 |
||
銀行 カードローン |
9:00~21:00 |
※一部、営業時間が異なる店舗もあります。
※メンテナンスや年末年始で営業時間が変更になることもあります。
②自宅への郵送物をナシにできる
自動契約機なら、自宅への郵送物をナシにできるのもポイント。
契約書やローンカードがその場で受け取れるんですね。
実は、自宅への郵送物は家族バレの原因No.1です。
(参考:誰にもバレずにキャッシング!”家族・職場に内緒で借りる”にピッタリなカードローン2社を厳選!)
自宅に届いた契約書を家族に見られて、借金がバレるケースも少なくありません。
「家族にバレたら困る…」という人は、特に自動契約機からの申し込みをおすすめします。
③担当オペレーターと相談しながら手続きができる
自動契約機なら備え付けの電話で、担当オペレーターと相談しながら手続きできます。
「操作が不安…」「色々と相談しながら手続きをしたい」といった人にピッタリです。
もちろんネットやコールセンターへも相談できますが、混雑で回答が遅くなることも…。
自動契約機ならその場で対応してもらえるので、すぐにギモンを解決できるのがうれしいですね。
④直接人と会わずに契約手続きを進められる
有人店舗と違い、直接人と会わずに契約手続きできるのも自動契約機のメリット。
先述したように、自動契約機が設置されるのは無人店舗の個室。
しかも、担当オペレーターとのやり取りは全て電話です。
中には、電話のやり取りがないタイプもあるので誰とも会話せず契約できることもあります。
「ネットは苦手だけど、窓口で顔を合わせて手続きするのもイヤ…」という人にオススメです。
自動契約機で契約するデメリット2つ
自動契約機でカードローンを契約するにあたって、以下2つのデメリットに注意しましょう。
- 審査が終わるまで店内に拘束されてしまう
- 自動契約機まで足を運ぶ必要がある
①審査が終わるまで店内に拘束される
自動契約機で申込むと、基本的に審査完了まで店外に外出できません。
たとえ審査スピードが早いカードローンであっても、最低でも30分は拘束されます。
書類提出やカード発行の時間も含めて、1時間程度は離れられないと考えるべきでしょう。
審査状況によってはさらに拘束時間が延びるので、時間に余裕を持って申込むのがベターです。
②自動契約機まで足を運ぶ必要がある
当然ながら、自動契約機の設置場所に足を運ぶ必要があります。
最寄りに自動契約機がなければ、遠くまで足を運ぶことになる可能性も…。
また自動契約機は繁華街や駅ビルなど、”ひと目につきやすい場所”にあるのもネックです。
店舗に入るところを誰かに見られて利用がバレる可能性も否定できません。
「家族や知人に借金をバレたくない…」という人は、周囲に注意してから利用してください。
自動契約機の使い方【アコム自動契約機「むじんくん」で流れを解説】
カードローンを自動契約機で契約する流れは以下の通りです。
- 来店・申込票の発行
- 申込票の記入・提出
- 在籍確認
- 必要書類の提出
- 審査・審査結果の受け取り
- 契約手続き・カード発行
今回はアコムの自動契約機「むじんくん」使って解説していきます。
(※)アコムの自動契約機「むじんくん」について詳しくチェック↓
①来店・申込票の発行
自動契約機の個室に入り、以下の手順でタッチパネルを操作して申し込みを開始します。
【申し込み開始の手順】
- 【受付開始】を押す
- 【事前申し込み】を押す
- 借り入れの種類を選択
- 持参した本人確認書類を選択
- 申込者の生年月日を入力
入力が終わったら、申込票が発行されます。
②申込票の記入・提出
発行された申込票に、以下の項目を以下を記入します。
【申込票に記入する項目】
- 氏名
- 住所
- 本籍地
- 勤務先
- 家族構成
記入が終わったら、タッチパネルの「確認」を押してスキャナーでスキャンします。
③在籍確認
申込票を提出したら、タッチパネルで以下の項目を入力後に在籍確認があります。
【申込票の提出後に入力する項目】
- 配偶者の有無
- 本人の携帯番号
- 自宅の固定番号
- 勤務先の電話番号
カードロ―ンの在籍確認は、基本的に職場に電話連絡をします。
職場への電話連絡では、以下のように会社に在籍していることが分かればOKです。
「ただいま外出しております」
「本日はお休みをいただいております」
直接本人が電話に対応する必要はありません。
③必要書類の提出
在籍確認が終わったら、備え付けのスキャナーで必要書類をスキャンします。
アコムの審査に必要な書類 | |
---|---|
本人確認書類 (いずれか一点) |
・運転免許証 ・パスポート ・個人番号カード ・健康保険証+補助書類 ・パスポート ※外国籍の人は上記に加えて特別永住者証明書が必要 |
収入証明書類 (いずれか一点) |
・源泉徴収票 ・給与明細書 ・税額決定通知書 ・所得証明書 ・確定申告書 |
(参考:アコム審査の必要書類まとめ!50万以下の借入なら運転免許証だけでOK!)
以下のケースに当てはまらなければ、基本的に本人確認書類1枚でOKです。
- 希望限度額が50万円を超える
- 希望限度額と他社借入残高の合計が100万円を超える
提出する書類が「有効期限切れ」だと、再提出を求められるので注意しましょう。
④本人情報を回答・入力
以下の手順で本人情報を入力していきます。
【本人情報の回答・入力の手順】
- 担当オペレーターの質問に回答
- 申込者を撮影
- 勤務先情報の入力
- 希望限度額の入力
- スマホ・携帯電話で最終確認
①担当オペレーターから必要事項の確認
備え付けの電話に電話がかかってきて、担当オペレーターから以下の確認をされます。
【担当オペレーターからの確認されること】
- 勤務先情報
- 希望限度額
- 借り入れの目的
- 即日融資を希望するか
- 他社借り入れの有無
転職経験がある人は、前職の職種や雇用形態も聞かれる可能性があります。
②申込者を撮影
本人確認をするために申込者を撮影します。
自動契約機の上部にある、内蔵カメラを真っすぐ見つめるだけでOKです。
提出した本人確認書類と照合するための写真なので、きちんと顔が判断できるように撮影してください。
③勤務先情報を入力
タッチパネルを使って、勤務先に関する情報を入力します。
【入力する勤務先に関する情報】
- 勤務先の業種
- 業務内容
- 入社年月
- 雇用形態
- 健康保険証の種類※
- 収入携帯
- 月収・年収
- 希望連絡先
※本人確認書類として社会保険証を提出していない人のみ
入力が終わると、タッチパネルで希望の利用限度額を設定します。
⑤最終確認
登録した携帯番号に、担当オペレーターから電話がかかってきます。
以下の最終確認があるので口頭で答えてください。
【最終確認の内容】
- 勤務先情報
(仕事内容、住所など) - 年収・雇用形態
- 自由に利用できる金額
(月収から生活費を引いた金額)
確認が終わったら審査に申し込み完了です。
④審査・審査結果受け取り
審査では以下の項目をもとに、「お金を貸してもきちんと返せる人か」を判断します。
- 年収や勤続年数
- 他社借り入れ状況
- 信用情報
審査結果を受け取れるのは、申し込みが完了してから最短で30分後。
「カード発行の準備が整いました」などのガイダンスがながれれば審査突破です。
⑤契約手続き・カード発行
「暗証番号」と「利用明細書の送付先」を設定して契約書を発行します。
発行された契約書に署名して、スキャナーで読み込ませてください。
契約書を提出すると、3分ほどでローンカードが発行されます。
そのまま最寄りの提携ATMから借り入れOKです。
アコムの提携ATM一覧 | |
---|---|
提携コンビニATM | ・セブン銀行ATM ・ローソンATM ・E-net |
提携銀行ATM | ・三菱UFJ銀行ATM ・北海道銀行ATM ・北陸銀行ATM ・八十二銀行ATM ・第三銀行ATM ・広島銀行ATM ・西日本シティ銀行ATM ・福岡銀行ATM ・親和銀行ATM ・熊本銀行ATM |
自動契約機で審査時間(所要時間)を短くするコツ3つ
上述の通り、自動契約機から申込むと審査中は室内に拘束されてしまうのがネック。
少しでもスムーズに審査を進めたいなら、下記のコツを実践してみてください。
- あらかじめWEB申し込みをしておく
- ウソや間違った情報で申し込まない
- 契約ブース内で不審な行動や言動をしない
①あらかじめWEB申し込みをしておく
自動契約機で最速で借り入れを達成するなら、ネット申し込みと併用するのがオススメ。
下記の流れなら、自動契約機に立ち寄るのは契約手続き・カード発行のときだけでOKです。
- ネット申し込み(スマホ・PC)
- 書類提出(スマホで撮影して専用ページ・アプリにアップロード)
- 審査・在籍確認
- 審査結果の通知(メール・電話)
―――<↑ココまで来店なし↑>――― - 契約手続き・カード発行
―――<↑ココだけ自動契約機に来店↑>―――
さらに昼間に申し込み・審査結果の受取りまでを済ませておけば、自動契約機での待ち時間を短縮できます。
最寄りの自動契約機を調べておくとスムーズ
特に最短即日融資を狙いたい人は、最寄りの自動契約機を把握しておくのがおすすめ。
自宅や勤務先に1番近い自動契約機で契約すれば、移動時間を節約できます。
【最寄りの自動契約機を検索する】
②ウソや間違った情報で申し込まない
審査をスムーズに進めるためにも、ウソの情報で申し込まないでください。
審査時間が長引くどころか、審査落ちの原因になります。
- 実際よりも年収を高く申告する
- 他社借り入れ件数を少なく申告する
- アリバイ会社を使って勤務先を偽る など
仮に入力ミスであっても、「ウソの情報を申告した」と疑われるので要注意です。
また未成年者が親の健康保険証で申込むなど、「なりすまし」で契約するのもやめてください。
最悪の場合、警察を呼ばれたり、詐欺罪に問われて逮捕されかねません。
申込み情報を申告するときは、誤りがないように気をつけましょう。
③不審な行動や言動をしない
審査をスムーズに進めたいなら、不審な行動や言動をしないことも重要。
前述の通り、契約ブース内の様子は監視カメラを通してオペレーターがチェックしています。
- 辺りを見てキョロキョロする
- 担当オペレーターからの質問に答えない
- 落ち着きがなく高圧的な態度をとる
- 携帯・スマホをずっと触っている
上記のように明らかに怪しい行動を取ると、不信感を持たれてじっくり審査される可能性が高いです。
また暴言を吐くなど非常識な態度だと、「この人は信用できない…」と心象が悪くなります。
オペレーターからの質問・指示には、落ち着いて誠実に対応してください。
自動契約機に関するQ&A
ここまでで自動契約機に関するギモンが残っている人は、以下もチェックしてみてください。
【自動契約機に関するギモン】
- 自動契約機から申し込めば審査が甘い?
- 自動契約機から申し込めば在籍確認なしになる?
- ローンカードの再発行は自動契約機からできる?
- 自動契約機から増額審査に申し込める?
- 自動契約機でカードローンの解約はできる?
- 24時間営業の自動契約機はある?
- セントラルなどの中小消費者金融にも自動契約機はある?
Q1.自動契約機から申し込めば審査が甘い?
A1.自動契約機から申し込んだからといって、審査は甘くなりません。
Q2.自動契約機から申し込めば在籍確認なしになる?
A2.自動契約機から申し込んでも、在籍確認なしにはできません。
Q3.ローンカードの再発行は自動契約機からできる?
A3.紛失したローンカードは自動契約機から再発行できます。
Q4.自動契約機から増額審査に申し込める?
A4.増額審査の申し込みは自動契約機でも受けつけています。
Q5.自動契約機でカードローンの解約はできる?
A5.基本的に、カードローンの解約手続きは自動契約機で受け付けていません。
Q6.24時間営業の自動契約機はある?
A6.残念ながら、24時間営業をしている自動契約機はありません。
Q7.セントラルなどの中小消費者金融にも自動契約機はある?
A7.基本的に、中小消費者金融カードローンでは自動契約機を扱っていません。
自動契約機には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
■自動契約機のメリット4つ
- 土日や夜遅い時間の申し込みでも最短即日融資できる
- 自宅への郵送物をナシにできる
- 担当オペレーターと相談しながら手続きができる
- 誰とも会わずに契約できる
■自動契約機のデメリット2つ
- 自動契約機まで足を運ぶ必要がある
- 審査が終わるまで店内に拘束される
最大のメリットは、夜遅い時間や土日でも最短即日融資ができること。
審査時間内にカード発行すれば、24時間いつでも提携コンビニATMから借り入れOKです。
さらに契約書もその場で発行されるので、自宅への郵送物で家族バレする心配もありません。
契約中にわからないことがあれば、担当オペレーターに相談できるのもうれしいですね。
ただし最短でも30分は店内から出られないので、時間に余裕をもって利用しましょう。
またスムーズに借りたいなら「申し込みはネットで済ませる」「最寄りの自動契約機を調べておく」など、工夫してみてください。