カードローンの遅延損害金とは、延滞(返済遅れ)したことに対する罰金。
遅延利息ともよばれ、返済期日を1日でも遅れたら発生します。
身近にはレンタルDVDの延滞料金がありますよね。
延滞料金とカードローンの遅延損害金は、基本的な考え方は同じです。
ただし遅延損害金は利息制限法という法律があるので、踏み倒すことはできません。
また金銭的負担だけでなく、カードローン会社からの信用は急激に低下。
利用限度額を引き上げる増額審査は、今後見込めなくなるので注意しましょう。
目次
カードローンの遅延損害金の計算方法
カードローンの遅延損害金の計算方法は以下の通り。
この計算式の中で、カードローン会社で異なるのは「遅延損害金利率(%)」のみ。
ここの数値が大きいか小さいかで、延滞したときの遅延損害金も大きく変わってきます。
- 借入残高20万円で14日延滞した場合
- 借入残高50万円で30日延滞した場合
- 借入残高90万円で60日延滞した場合
この3パターンにわけて、どれくらい変わってくるのか計算してみました。
①借入残高20万円で14日延滞
遅延損害金利率20.0%・金利18.0%のカードローンの場合
借入残高20万円で14日延滞したときの、遅延損害金の計算方法は以下の通り。
借入残高20万円で14日延滞したときの、遅延損害金は1,534円です。
約定返済額(毎月返済する最少返済額)が8,000円の場合、合算した9,534円を返済することになります。
遅延損害金利率12.0%・金利12.0%のカードローンの場合
借入残高20万円で14日延滞したときの、遅延損害金の計算方法は以下の通り。
借入残高20万円で14日延滞したときの、遅延損害金は920円です。
約定返済額が7,000円の場合、合算した7,920円を返済することになります。
②借入残高50万円で30日延滞
遅延損害金利率20.0%・金利18.0%のカードローンの場合
借入残高50万円で30日延滞したときの、遅延損害金の計算方法は以下の通り。
借入残高50万円で30日延滞したときの、遅延損害金は8,219円です。
約定返済額が13,000円の場合、合算した21,219円を返済することになります。
遅延損害金利率12.0%・金利12.0%のカードローンの場合
借入残高50万円で30日延滞したときの、遅延損害金の計算方法は以下の通り。
借入残高50万円で30日延滞したときの、遅延損害金は4,931円です。
約定返済額が12,000円の場合、合算した16,931円を返済することになります。
③借入残高90万円で60日延滞
遅延損害金利率20.0%・金利18.0%のカードローンの場合
借入残高90万円で60日延滞したときの、遅延損害金の計算方法は以下の通り。
借入残高90万円で60日延滞したときの、遅延損害金は29,589円です。
約定返済額が23,000円の場合、合算した75,589円※を返済することになります。
※60日=2ヶ月分延滞しているため約定返済額 × 2
遅延損害金利率12.0%・金利12.0%のカードローンの場合
借入残高90万円で60日延滞したときの、遅延損害金の計算方法は以下の通り。
借入残高90万円で60日延滞したときの、遅延損害金は17,753円です。
約定返済額が21,000円の場合、合算した59,753円を返済することになります。
遅延損害金20%・金利18.0%のカードローンと遅延損害金12.0%・金利12.0%のカードローンの遅延損害金の比較
比較例 | 遅延損害金20% 金利18.0% のカードローン |
遅延損害金12.0% 金利12.0% のカードローン |
差額 |
---|---|---|---|
借入残高20万円 14日延滞 |
1,534円 (9,534円※) |
920円 (7,920円) |
614円 (1,614円) |
借入残高50万円 30日延滞 |
8,219円 (21,219円) |
4,931円 (16,931円) |
3,288円 (4,288円) |
借入残高90万円 60日延滞 |
29,589円 (75,589円) |
17,753円 (59,753円) |
10,836円 (15,836円) |
※カッコ内は約定返済額+遅延損害金の合計額
借入残高や延滞日数によって利息同様、遅延損害金は大きくふくらみます。
「うっかり遅延損害金を支払っちゃうことがあるかも・・・」という人は、遅延損害金利率の低いところを狙うのも手です。
各カードローン会社の遅延損害金利率
各カードローン会社の遅延損害金利率(実質年率)を見てみましょう。
- 消費者金融
- 銀行系カードローン
遅延損害金利率の比較は、上記2つで分けています。
遅延損害金利率とは、延滞した際に利用残高にかかる金利のこと。
利息制限法でカードローン会社の遅延損害金利率は、年20%までと決まっています。
よって年20%を超える遅延損害金利率を、設定しているカードローン会社は違法。
そのカードローン会社は、間違いなくヤミ金だといえるんですね。
【消費者金融】の遅延損害金利率
消費者金融の遅延損害金利率は以下の通り。
消費者金融 | 遅延損害金利率 |
---|---|
年20.0% | |
年20.0% | |
年20.0% | |
年20.0% |
消費者金融の遅延損害金利率は、年20.0%で横並びです。
【銀行カードローン】の遅延損害金利率
銀行カードローンの遅延損害金利率は以下の通り。
銀行カードローン | 遅延損害金利率 |
---|---|
年12.0% | |
年14.4% | |
年18.0% | |
年19.9% | |
年19.94% | |
借入残高に対して 借入利率 + 2.1% |
|
年20.0% | |
年20.0% |
銀行カードローンの遅延損害金利率には、各社バラつきが見られます。
ただし銀行カードローンのほうが遅延損害金利率は低い傾向にありますね。
遅延損害金利率が低いのはJ.Score(ジェイスコア)!
- 遅延損害金は年12.0%と延滞でもダメージ少なめ
- 返済日が近くなったらメールでお知らせ
- 最少返済額は1,000円と金銭的負担が軽い
J.Score(ジェイスコア)はそもそも最高金利が低く、遅延損害金の利率も低め。
とはいえ、そもそも遅延損害金を支払う事態になることがNGですよね。
「自分うっかりさんだからなぁ・・・」という人はJ.Score(ジェイスコア)をオススメします。
J.Score(ジェイスコア)には、延滞を防いでくれる機能も多数アリ。
うっかり返済忘れの可能性も、返済日お知らせメールなどで限りなく減らしましょう。
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AIスコア診断自体は無料で5分もあれば終わります。
遅延損害金を払わない(返済に遅れない)ための3つの対策
カードローンの遅延損害金を支払わないようにするための対策は以下の通り。
- 返済方法を自動引き落としにする
- 返済日お知らせメールを活用する
- 延滞しそうな場合は事前にカードローン会社に相談する
余裕がある人も、スムーズな返済計画のために実践してみましょう。
SMBCモビットならば、上記の対策を全部打つことができます。
つまり延滞しにくいカードローンといえるんですね。
またSMBCモビットの顧客満足度は堂々1位。
(オリコン調べ・2018年ノンバンクカードローンランキング)
利用者が実際に使いやすいと思っているカードローンです。
業者を選ぶ際には、優先的に申し込みを検討しましょう。
関連記事①:SMBCモビットの返済のすべてを徹底解説。おトクな返済をしたいなら必読!
関連記事②:SMBCモビットで返済遅れはダメ!延滞後の流れや今後延滞しないための対策。
対策①:返済方法を自動引き落としにする
ATM返済やWEB返済などは、利用者自身の操作が必要です。
そのため面倒だからと後回しにして、返済自体を忘れやすいんですね。
かしこい返済計画には、自動引き落とし(口座振替)が必須。
返済方法に自動引き落としがあれば、迷わず選択しましょう。
自動引き落としなら口座に返済額以上の残高があれば、カードローンの返済をウッカリ忘れていても自動的に返済されます。
対策②:返済期日のお知らせメールを活用する
カードローン会社によっては返済期日が近づいたら、返済期日を知らせるメールを届けるサービスを用意しています。
たとえば先に紹介したJ.Score(ジェイスコア)は、お知らせメールを用意。
ご返済日が近くなったらメールにてお知らせいたします。ご返済日前後のメールお知らせサービスにより、ご返済のお手続きをご案内いたします。
引用:J.Score(ジェイスコア)公式サイト
返済期日のお知らせメールを活用すれば、ATM返済に設定している場合でも返済を忘れる可能性が低くなります。
対策③:延滞しそうな場合は事前にカードローン会社に相談
遅延損害金が一度発生してしまうと、法律や契約で決まっているため免除されることはありません。
ただし遅延損害金が発生する前の「延滞しそう」という状況ならば、相談次第で返済額を減額してくれるところも。
相談して提示された返済額を支払えば、延滞したことにはなりません。
その時は金欠でも、次の返済期日まで時間稼ぎができます。
とはいっても返済期日当日に相談しても、柔軟な対応をされる可能性は低いです。
延滞しそうだと分かったら返済計画を維持するためにも、早めに相談しましょう。
いつまでも遅延損害金を払わないと強制解約!
カードローンの遅延損害金を払わない後の流れは以下の通りです。
- 督促の電話
- 督促状の送付
- 強制解約
- 保証会社の弁済
(弁済=利用者にかわって返済すること) - 法的措置
- 給料などの差し押さえ
遅延損害金を払わずに延滞し続けて、連絡を無視し続けると強制解約させられます。
強制解約されると信用情報にキズ(金融事故記録)がつく
カードローン会社を強制解約されると、信用情報にキズがつきます。
他のカードローンやクレジットカードなどの審査に、5年程度は通る見込みはありません。
また最終的には利用者の給料を差し押さえられます。
当然、勤務先にも法的措置がとられた事実が知られるんですね。
遅延損害金が発生したら、すみやかに支払うようにしましょう。
信用情報とは、過去の借り入れや返済などの利用履歴。
信用情報を管理する機関を、信用情報機関といいます。
遅延損害金は必ず支払うこと!そもそも延滞しないことが1番!
1日でも返済に遅れれば遅延損害金は必ず発生し、支払い逃れは許されません。
いつまで経っても支払わなければ、最終的に法的手段をとられるので注意してください。
延滞しても一刻も早く返済することが大切です。
そもそも返済遅れにならないように「3つの対策」を実践するようにしましょう。
延滞をいつまでも解消できないなら債務整理を検討しよう
遅延損害金をどうしても支払えない状態ならば、債務整理の検討がオススメ。
債務整理をすれば、元金の大幅な減額や借金そのものの帳消しを実現できます。
ただし借り入れの状況によって、ベストな債務整理は異なるので注意してください。
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画像引用元:借金解決ゼミナール
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