未成年はカードローンを利用できない？状況別でお金を借りる方法をご紹介

「未成年でもカードローンって利用できるのかな･･･」

結論からいうと満19歳以下の未成年は、カードローンを利用できません。

しかしカードローン以外なら、未成年でもお金を借りられる方法はあります。

未成年がお金の借り入れ先を選ぶときに、重要なのは申込者の立場です。
「学生」「社会人」「既婚者」のいずれかで変わる借り入れ先は以下の通り。

今回は以下の3つの内容をご紹介します。

• 未成年がカードローンを利用できない理由
• 未成年の立場でみるオススメの借り入れ先
• 未成年がお金を借りる際にやってはいけないこと

お金を借りたい未成年の人は、ぜひ参考にしてください。

未成年がお金を借りずに用意する方法はこちら

お金を工面する方法は、なにもローンを利用するだけではありません。

• ネットオークションやアプリで不用品を売る
• 給料を前借りする
• 単発（日雇い）のアルバイトをする
• 公的給付金を利用する
• 支出を減らす（生活費を浮かす）

「自分でお金を用意したい」という人は、上記の方法を試してみましょう。

身近な人に借りる方法もアリ

未成年の人の中には「親が厳しくて、ローンを組んだりはできない･･･」という人もいるはず。

その点親や友人などの身近な人にお金を借りるのは、とても現実的な方法です。

しかし人間関係が悪くなる可能性も否定できないんですね。

そのため「ゴメンお金貸して！」と、身近な人に頼むのは自己責任でお願いします。

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未成年はカードローンを利用できない2つの理由

未成年（満19歳以下）がカードローンを利用できない理由は2つあります。

未成年の人は前提知識として、ぜひとも知っておきましょう。

未成年NGの理由①：カードローンを利用できるのは20歳以上

カードローンの利用には年齢制限があります。

カードローンが利用できる年齢を、各業者ごとにまとめてみました。

カードローン	年齢制限
	満20歳～満66歳未満
	満20歳～満70歳以下
	20歳～69歳
	満20歳以上
	満20歳～69歳
	20歳～69歳以下

すべての業者がカードローンの利用は20歳以上からと取り決めていますね。

まだ未成年の人は、どんなカードローンもまだ利用できないと思ってください。

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未成年NGの理由②：民法では未成年の契約は認められていない

未成年者（満19歳以下）は民法で、法律行為を行えないことが定められています。

（成年）
第四条
年齢二十歳をもって、成年とする。

（未成年者の法律行為）
第五条
未成年者が法律行為をするには、その法定代理人の同意を得なければならない。
ただし、単に権利を得、又は義務を免れる法律行為については、この限りではない。

引用：電子政府の総合窓口e-Gov

法律行為という言葉には、カードローンの契約も含まれるんですね。

特に高校生などは、きちんとした金銭感覚が身についていなくても仕方ありません。

そのため未成年者は法律により、お金のトラブルから保護されているといえるでしょう。

未成年は婚姻により成年として扱われる

民法には以下の通り、結婚している未成年は成年として扱われる旨が載っています。

第七百五十三条
未成年者が婚姻をしたときは、これによって成年に達したものとみなす。

引用：電子政府の総合窓口e-Gov

未成年でも結婚という節目を迎えることで、成人としての責任を担うことになるんですね。

ただしそれでも飲酒や喫煙と同様、カードローンの契約はできません。

申し込む際はデメリットに注意！未成年でも使える学生ローン！

以下の学生ローンであれば、未成年（満19歳以下）でも利用が可能です。

学生ローン	年齢制限	継続的で安定した収入	親権者の同意	最低限度額
	18歳以上 （高校生は除く）	必要 （アルバイトでも可）	不要	10万円～
	18歳以上 （高校生は除く）	必要 （アルバイトでも可）	不要	3万円～
	18歳以上 （高校生は除く）	必要 （アルバイトでも可）	不要	1万円～

3社ともお金を借りるのに、親権者の同意はなくてもOK。

なお学生ローンでは、アルバイトも「継続的で安定した収入」に含まれます。

学生ローンには3つのデメリットあり！申し込む前によく考えよう

学生ローンには3つのデメリットがあるので、利用に際しては注意しましょう。

デメリット①：金利が高い = 返済に追われるリスクあり！

当然ですがお金を借りたら、利息をつけて返済しなければなりません。
その利息を決めるのが金利です。

低金利といわれる銀行カードローンと、主な学生ローンの金利をまとめてみました。

学生ローン/カードローン	金利
	年15.0％～17.0％
	年16.8％ （女性は年15.6％）
	年14.5％～16.5％
	年3.9%～14.9%
	年2.0％～14.0％※

※住宅ローンの利用で金利を年0.5％引き下げ
（引き下げ適用後の金利は年1.5%～13.5%）

カードローンに比べて、学生ローンは約3％も金利が高いことがわかりますよね。

そのため学生ローンの金利の高さがあだになることも･･･。
「いつまで経っても完済できない！」という状況になることも考えられます。

学生ローンには無利息期間サービスがない！

消費者金融のカードローンには、30日間の無利息期間サービスがあります。

しかし無利息期間サービスを行っている学生ローンはほとんどないのが現状。

金利の高さも相まって、学生ローンの後々の返済に苦労するおそれがあるので注意しましょう。

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デメリット②：借り入れに手間がかかる

学生ローンによっては、新しい借り入れをするたびに審査を行う業者もあります。

また学生ローンの店舗へ、直接出向かなければ借りれないところも･･･。

利用者が学生である以上、お金を貸す側もそれだけ慎重になるということですね。

「今日中にお金が必要だけど時間がない！」というケースでも、学生ローンでは解決できない場面が多いので注意しましょう。

デメリット③：返済に手間がかかる

一般的なカードローンの場合、毎月の返済は銀行口座からの引き落としが可能です。

しかし学生ローンの返済は、自動引き落としには対応していない業者がほとんど。

そのため銀行ATMや学生ローンの窓口まで足を運んで、返済する必要があります。

特に銀行振込の場合、銀行の営業時間である15時までに振込を終えなければなりません。

学生ローンは返済方法にも難があるので、把握しておきましょう。

いずれも共通して、借り入れ・返済に関して不便であることがいえます。

学生ローンに申し込むのは、デメリットも頭に入れてからにしてください。

未成年の社会人・既婚者はクレジットカード or 労働金庫のカードローンに申し込もう

未成年の社会人・既婚者は、2つの方法でお金を借りられます。

いずれも継続的で安定した収入と親権者の同意さえあれば申し込みOK。

申し込みは未成年の社会人はもちろん、既婚者・未婚者も申し込めるんですね。

なお申し込める年齢は、18歳以上（高校生は除く）としている業者がほとんど。
念のため業者のサイトや資料などで、貸付条件を確認しておくことがオススメです。

①クレジットカードのキャッシング枠

クレジットカードの主な2つの機能は以下の通り。

• ショッピング枠（お金が手元になくても買い物ができる）
• キャッシング枠（お金を借りることができる）

ショッピング枠・キャッシング枠ともに18歳以上から利用OKです。
未成年の社会人・既婚者の人は、キャッシング枠でお金を調達するのも1つの手段。

年齢制限・継続的で安定した収入の必要・上限金利を、業者ごとにまとめてみました。

いずれの業者も利用するのに、既婚・未婚を問いません。

そのため「結婚していて新婚旅行のお金を借りたい！」という人にもオススメといえます。

②ろうきんのカードローン（社会人にオススメ）

未成年の社会人・既婚者は、労働金庫のカードローンを利用するのもアリです。

労働金庫ごとの利用条件の違いを、電話・メールで問い合わせた結果は以下の通り。

ほぼすべてのエリアのろうきんで、利用できる年齢は18歳以上・前年度の年収が150万円以上は必要なので把握しておきましょう。

そのため賞与がなくても、単純計算して毎月125,000円以上の収入があればOK。

2つの労働金庫のカードローンの、詳しい申し込み条件の例は以下の通り。

中央労働金庫「ろうきんマイプラン」

中央労働金庫が運営している、カードローンの申し込み条件は以下の通り。

中央労働金庫「ろうきんマイプラン」の申し込み条件

• 中央労働金庫に出資のある組織に入っていること
• 自宅または職場が中央労働金庫の事業エリア内（※）にあること
• 申し込み時の年齢が満18歳～満65歳未満であること
• 同一勤務先に1年以上勤務していること
• 継続的で安定した年収（前年度込み）が150万円以上あること
• 所定の保証協会の保証を受けられること

※茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県

関東地方（1都5件）または山梨県内に、自宅or勤務先があればOKです。

ネックになっていた年齢制限も、中央労働金庫なら満18歳以上であれば利用できるんですね。

関東圏にお住まいの人は、積極的に利用を検討してみましょう。

近畿労働金庫「マイプラン」

近畿労働金庫が運営している、カードローンの申し込み条件は以下の通り。

近畿労働金庫「マイプラン」の申し込み条件

• 満18歳以上～満65歳未満であること
• 現住所または勤務先が近畿2府4県（※）にあること
• 同じ勤務先に1年以上勤務していること
• 継続的で安定した年収（前年度込み）が150万円以上あること
• 所定の保証期間が定めた保証基準を満たしていること

※京都府・大阪府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県。三重県は対象外

近畿労働金庫は近畿地方（三重県を除く）に、自宅or勤務先があれば利用できます。

年齢制限も満18歳以上から・利用に必要な年収も150万円以上と、中央労働金庫「ろうきんマイプラン」と同じに設定されていますね。

勤続年数は1年以上であれば、労働組合に入っていない職場に勤めていても利用OK。

近畿2府4県に住んでいる未成年で社会人の人は、ぜひ申し込んでみましょう。

収入による制限はありますが、未成年の人にもチャンスがあることがわかります。

用途が決まっているなら目的別ローンも未成年OK！

目的別ローンとは「何のためにお金を借りるか」が明確に決められているローンのこと。

目的別ローンは未成年でも、学生・既婚者を問わず利用できます。

明確なお金の使い道がある人は、目的別ローンの申し込みを検討するといいでしょう。

目的別ローン①：運転免許ローン

※業者・申込者の年齢によっては親権者の名義で契約を行うこともあります

運転免許ローンは、車の運転免許を取りたい人向けのローンのこと。

※高校生が利用する場合は親権者の名義での申し込みになります

いずれも利用できる年齢は、卒業見込みの高校3年生からとされています。

また電話で「未成年でも継続的で安定した収入は必要ですか？」と問い合わせてみました。

いずれの業者も電話の担当者は「親御さんに収入があれば構いません」とのこと。

運転免許の取得にかかる費用は、全額でも申し込めます。
お金を確実に用意したい人は、運転免許ローンへの申し込みがオススメです。

目的別ローン②：トラベルローン

※業者・申込者の年齢によっては親権者の名義で契約を行うこともあります

トラベルローンとは、旅行にかかる費用にのみ使えるローンのこと。

※18歳未満の人は親権者名義での申し込みになります

いずれの業者も、未成年からの申し込みを受け付けています。

なお未成年の場合は親権者の同意が必須です。
JTB「トラベルローン」では、親権者の名義で申し込む流れになります。

「未成年だけど、海外で挙式をするお金を借りたい」といった既婚者の人は、トラベルローンでお金を借りるのがいいでしょう。

未成年がお金を借りる際にやってはいけない5つのこと

未成年がローンなどでお金を借りる際に、絶対にやってはいけないことは5つ。

いずれもやってしまうと、ローンの審査に通らなくなります。
事件や犯罪に巻き込まれる可能性も十分あるので注意しましょう。

やってはいけない①：成年（20歳以上）と偽ってローンに申し込む

ローンを組むときは必ず「この人にお金を貸しても大丈夫か」を判断する審査があります。

ローンの審査は申し込んだ情報をもとに、厳正に行われるんですね。
そのため嘘の情報を申告しても、必ず業者にはバレるので注意してください。

嘘の情報で契約すると、ローン会社から訴えられるおそれも･･･。

「未成年だと年齢制限に引っかかる。20歳として申告しよう」と絶対にしないでください。

やってはいけない②：闇金融を利用する

闇金融は法外な金利での貸付・脅迫的な取り立てをする違法業者。利用は絶対にNGです。

貸金業者は、必ず金融庁から許可を得なければ営業できません。
（貸金業者＝カードローン会社やクレジットカード会社など）

また貸金業者のサイトには必ず記載されているのが、貸金業登録番号。

なお金融庁の公式サイトには、登録貸金業者検索サービスが設けられています。

「この業者って闇金じゃないよね？」と思ったら、必ず貸金業登録番号を確認しましょう。

やってはいけない③：クレジットカードのショッピング枠を現金化する

クレジットカードの現金化とは、購入した商品を現金化の業者に買い取ってもらうこと。

何の問題もなさそうだと感じる人もいるでしょう。
しかしクレジットカードの利用規約に違反するのでやってはいけません。

現金化がクレジットカード会社に知られると受ける、2つのペナルティは以下の通り。

1. クレジットカードが利用停止・強制解約になる
2. 今までの借り入れの一括返済を求められる

強制解約になると、信用情報に金融事故記録がつくので注意してください。

やってはいけない④：目的別ローンを目的外に利用する

目的別ローンの利用規約には「借りたお金はその目的にしか使ってはいけない」と明記。

「少しくらい別のことに使っても大丈夫だよね」などとは思わないでください。

目的外での利用がバレた場合、規約違反として一括返済をしなければなりません。

お金を借りるときに決めた約束は、未成年といえどしっかり守りましょう。

やってはいけない⑤：個人間融資掲示板を利用する

個人間融資掲示板とは、インターネット上でお金の貸し借りをするサイトのこと。

お金のやりとりをする相手は、当然見ず知らずの他人なのでリスク大です。

実際に個人間融資掲示板では、以下のような被害に遭った報告がされています。

• 手数料や本人確認と偽ってお金や個人情報を騙し取られる
• お金を貸す見返りにわいせつな行為を求められる

トラブルに発展してしまうと、お金を借りるどころの話ではないですよね。

「個人間融資掲示板で悩みが解決することはない」ということを忘れてはいけません。

個人間融資掲示板は危険！絶対利用してはいけない理由まとめ。

「今月ピンチだ……個人間融資掲示板でお金を借りよう」ちょっと待った！個人間融資掲示板は犯罪やトラブルの温床です！お金に困…

20歳の誕生日を過ぎた人はSMBCモビットに申し込もう

未成年（満20歳未満）は、カードローンを利用できません。
しかし裏を返せば、20歳以上はカードローンを利用できるということ。

「満20歳になったばかりでお金が必要！」という人には、SMBCモビットがオススメ。

今回の記事で紹介した借り入れ先はすべて、即日融資ができないんですね。
実際にお金が手元に入るまで、1週間～1ヶ月はかかるところがほとんど。

しかしSMBCモビットなら、申し込んだその日にお金を借りられます。

またSMBCモビットに、WEB完結で申し込めば電話連絡ナシでOK。

いずれもカードローンならではのメリットです。
満20歳になった人は、SMBCモビットへ申し込みましょう。

※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります

SMBCモビットの審査のすべてを大公開！申込から結果が出るまでの流れ・審査基準教えます。

WEB完結の申込み方法では電話連絡なし。SMBCモビットでの借入を検討している方も多いでしょう。しかし結局は審査を突破しないこ…

未成年（満20歳未満）はカードローンに申し込めない！別の方法でお金を借りよう

未成年（20歳未満）はカードローンに申し込めないんですかぁ。

• 学生ローン
• クレジットカードのキャッシング枠
• 労働金庫
• 目的別ローン

でも上記のカードローン以外の方法で、お金を調達できるんですね。

そうじゃな。じゃがすべての業者が、未成年にお金を貸せるわけではないぞ。申し込む前には必ず、貸付条件を確認することが大切じゃ。

あと親権者の同意が必ず必要な業者が多いので、事前に親にも話を通しておいた方がスムーズですね。

うむ。未成年でもお金を借りる先はゼロではないから、諦めないことが大切じゃ。

-この記事を監修してくれたファイナンシャルプランナー-

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