目次
カードローンで利用目的が重要視される理由
もちろんカードローンで借りたお金を何に使うかは、借りた人の自由です。ギャンブルに使おうが、株やFXに使おうが問題ありません。
しかし、審査で利用目的を聞かれたときに馬鹿正直に答えてしまうのはあまり好ましくありません。
カードローン審査の際には、
- 年収
- 勤務先(職業)
- 居住形態
- 他社借入件数
この4つが基準となり、最重要視されることは確かです。
ただカードローンの利用目的も同じくらいとは言いませんが、審査においては重要視される要素となります。
1つ例をあげましょう。
あなたがカードローン会社で働いていて、2人の人が審査を申し込みに来たとします。どちらもスペック(年収や職業など)はほとんど変わりないと考えてください。
その2人にカードローンの利用目的を聞いたところ次のように答えました。
- Aさん「会社での業績をもっと上げるために○○の資格を取ろうと思って」
- Bさん「今度相場動きそうだからFXにまとまったお金を入金したいんですよね」
あなたはAさんとBさんどちらを審査に通そうという気になりますか?
ほぼ間違いなくAさんでしょう。
本当にAさんが資格を取得して会社での業績アップにつなげれば、Aさんの地位も収入も向上する可能性があるからです。当然カードローンをきちんと返済してくれる可能性も高く見込めます。
しかしBさんの場合は、FXという勝つか負けるかも分からない投資を行うためにお金を使おうとしていますね。下手をすればさらに大きな借金を背負う可能性もあり、確実にお金を返済してもらえるのか分かりません。貸すにしてもリスクがあります。
この例で何が分かるかというとカードローン会社は「利用目的からも将来お金を返してくれる可能性を計算している」ということ。
「この利用目的ならお金を返してくれる可能性は高いだろう。でも、この利用目的だと逆にちょっと危ないな…」という判断をして、審査に通すか落とすか決定していることもあるのです。
カードローンの審査通過率を高めるオススメの利用目的
- 返済の見込みがたつ一時的な借入
- 貸し付けを行う人のスキルアップのような前向きな借入
審査でカードローン会社への印象が良いのは上記の2つのうちどちらかに当てはまる利用目的となります。
急な入用での一時的な出費
最も無難かつ使われるのが「予想外の出来事が急に起こって、一時的にお金が必要」という利用目的です。
例えば、以下のものがオススメできる理由となります。
- 冠婚葬祭
- 旅行
- 車の修理費用
これらは利用目的がはっきりしている上に、あくまでお金がかかるのは一時的。
カードローン会社からすれば「いつ頃から返済可能なのか?返済に回すだけの余力があるのか?」という判断をしやすいのです。
逆に利用目的が不明確で長期的だとカードローン会社も「この人はそんなに長期的にお金を使う予定があるのに、返済に回すお金はあるのだろうか?
お金がないからカードローンを利用しているわけだしなぁ」と思われてしまうので印象はよくありません。
前向きな利用目的
資格の取得やスキルアップのためのカードローン利用も印象が良くなる目的となります。
例えば「○○という資格を取れば仕事に生かせる。手当もつくし、能率が上がれば給料が上がる可能性も高い」と言われればどうでしょう。
「あ、この人は本当に将来のことをきちんと考えている人だ。返済のほうもしっかり毎月してくれそうだぞ。」と思いませんか?
資格取得のために○○スクールに通いたいという場合は長期的な出費になるので、先ほど述べたことと矛盾していると考える方もいらっしゃる方もいるかもしれません。
しかし利用目的もはっきりしていますし、結果的にその人の収入が上がる可能性があるのであればカードローン会社にとっての「優良顧客」になってくれる可能性まで見込めます。
ここでいう優良顧客とは「継続的にカードローンを利用してくれて、なおかつ滞納も遅延もなく返済してくれる顧客」のこと。カードローン会社はこのような見込みのある人には喜んでカードローンを利用してもらおうとするのです。
借り換えは完済の意欲があるとみなされる
借り換え(他社への乗り換え)は基本的に、完済しやすくするためのローンです。
そのため利用目的「借り換え(他社返済)」も前向きな利用目的といえます。
具体的に借り換えを検討している人は、みずほ銀行カードローンへの申し込みがオススメ。
みずほ銀行カードローンの金利は、年2.0%~14.0%※です。
※住宅ローンの利用でカードローンの金利を年0.5%引き下げ
(引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%)
数あるカードローンの中でも特に低金利なので、借り換えに向いているといえます。
高金利の消費者金融を利用している人は、借り換えで利息負担の大幅減を目指しましょう。
カードローン審査で絶対にNGな利用目的
カードローン審査で絶対にNGな利用目的が2つあります。
- ギャンブル
- 他社への返済
この2つは利用目的として最悪です。100%とは限りませんが、よほどの高スペックな方(年収が安定してかなり高い、今まで一度も返済を遅延したことがない)でないと高確率で審査に落とされてしまうでしょう。
ましてやカードローンの利用が初めての方でこれらの理由を言ってしまうのとかなり厳しい状況に立たされてしまいます。
審査通過率を高めたいのであれば、必ず別の理由を言うようにしてください。
ギャンブル
当たり前ですが、ギャンブルは「負ける確率のほうが高い」ものです。
「パチンコしたいからお金を借りたい」
「勝てたらすぐに返せる」
この言葉に何一つ根拠はありませんよね。決して冷静に物事を考えてカードローンの利用を考えているとは思えません。
カードローン会社の方からしてみれば「この人は本当に自分の中で返済計画を立てているのだろうか?」と不安になり、お金を借りれる可能性は限りなく低くなります。
また株やFXといった投資も同様です。
こららも何一つ儲かる根拠はありませんし、最悪使用したお金よりもマイナスになる危険性だってありますよね。パチンコや競馬よりもカードローン会社は警戒します。
とはいえ、カードローンで借りたお金をギャンブルや投資に使ったらダメというわけではありません。あくまでも利用方法は自分の判断次第です。
他社への返済
他社への返済のためにカードローンを使うと申告するのは、自分から「多重債務者になります」と言っているのと同じです。
そんな方にカードローン会社の人はお金を貸そうと思うでしょうか。
カードローン会社の人は多重債務で首が回らなくなり、最終的には債務整理や自己破産をしてきた人たちと数多く接してきています。
そのため回収できなくなる可能性が高い多重債務者の方にはお金を貸したがりません。
なによりカードローンの返済のためにカードローンを利用するということは「お金の管理ができておらず、毎月返済できる余力がない」ということでもありますから。
ただし先述の借り換えローンやおまとめローンを申し込む方は別です。
この場合に限っては、素直に他社への返済だと伝えても問題はありません。
意外と審査通過率が良くない利用目的
実はカードローンの審査で良く使われる利用目的の中には意外とウケが良くないものがあります。
「みんな申告してる利用目的だし問題ないだろう」と思って使っていると、落とされてしまうこともあるので注意が必要です。
生活費
カードローンの審査でも申告される割合がかなり高い生活費。これからカードローンの利用を考えている方の中にも利用目的は生活費にしようと考えている方がいらっしゃるはずです。
しかし、生活費と答えるのはあまり好ましくありません。返済能力を低く見積もられてしまう場合があります。
食費や家賃の支払いのためにカードローンを利用するということは、普段の生活がかなりカツカツで金銭的に苦しいと判断されてしまっても仕方ありませんよね。
毎月きちんと返済できるのかどうか怪しまれてしまいます。
例えば収入が低いのに高い家賃の部屋に住んでいたりすると、かなり不利です。
継続的に必要な出費が高いのはあまり良くありません。
もちろんひと月だけ何かしら急な入用があったせいで、一時的にお金が足りなくなってしまったというような説明ができるなら話は別です。
引越し費用
引越し費用も生活費と同じくらい多く使われる利用目的です。引越しはなにかとお金がかかりますからね。
もちろんカードローンを利用することに値する利用目的であることは間違いないでしょう。
ただし、カードローン会社は引越し費用が利用目的である場合、慎重に審査をすることが多いようです。
理由は明確で「連絡がつかなくなってしまうリスク」があるから。
カードローン会社はお金を貸した人と連絡がとれなくなることだけは絶対に避けようとします。
私たちも自分がお金を貸した友人と急に連絡取れなくなったら不安になりますよね。
もし引越しした後に住所が分からない、連絡もとれないとなると貸したお金を回収できなくなってしまいますから。カードローン会社からすれば最も避けたい事態です。
利用目的として引越し費用と伝えるのであれば、不動産と引越しの契約を結んだ後に契約書類をカードローン会社に持参するとはるかに審査通過率は上がります。
まずお金を借りる前に、引越し手続きは一通り済ませておきましょう。