カードローンの契約期間(取引期間)とは?
カードローンに契約期間があるのは事実です。しかし、契約期間=返済期限というわけではありません。
ではこの契約期間はどのような意味を持っているのでしょうか。
契約期間後も返済を続ければ自動更新される
基本的に問題なく返済できているようであれば、特にカードローンの契約期間を気にしなくても結構です。
一部のケースを除き、契約が切れたからと言って借金の支払いを一括で求められるようなこともありませんので安心してください。
また一般的にカードローンの契約は「自動更新」になっているため、契約が切れたからと言って特に何か手続きをする必要もありません。
自動更新とはこちらから何か申し出ない限り、契約が切れた際に自動的にもう一度契約が結び直されるものです。
契約期限内に完済済みでも、契約更新には審査クリアが必須
カードローンの契約更新は、契約者への再審査を兼ねています。つまり、カードローン会社が「この人に今後もお金を貸し続けても大丈夫か」という点を審査によって改めて見極めるのです。
もしこの再審査でカードローン会社から「信用度が落ちている」と判断されると、限度額の引き下げや金利の引き上げ、追加借り入れの制限などが行われる場合があります。
また最悪の場合、カードローン自体を強制解約させられてしまう可能性もゼロではありません。先ほど契約期間が終わったからと言って一括返済を求められるようなことはないとご説明しましたが、それはあくまでしっかりと返済している方のケースです。
そのため延滞を繰り返しているなど信用情報に不安がある方は、契約期間にも注意を払う必要があります。といっても、失った信用を取り戻すのは容易ではありませんので、毎月きっちりと返済していくようにしましょう。
カードローンに返済期限はない!ただし返済遅れ・延滞はNG
カードローンの借り入れにおいては、基本的に「○○年〇月までに返済してください」といった返済期限は定められていません。
しかし、借り入れをした瞬間に、いつまでに返さないといけないかという期限は自動的に決まります。それは月々の最低返済額が決まっているからです。
以下で例を挙げます。
(例)最低返済額が2万円のカードローン会社Aから、100万円の借り入れをした場合
⇒月々最低でも2万円は返済しなければならない
⇒最低返済額の2万円だけ毎月返済していくと、返済回数は100万円÷2万円=50回
つまり、実質的な返済期限は50回(=50カ月)
※金利は考えないものとします。
したがって直接的に返済期限が定められていなくとも、決められて支払いをしっかりと行っていれば、おのずと返済期限が決まります。
「実質的な返済期限」を無視すると強制解約や給料差押えも…
以上でご説明したように、カードローンには実質的に返済期限が決められているため、その期限内に返済を終える必要があります。
では、この期限を無視して返済をしなかったらどうなるのでしょうか。
長期的には、先ほどご説明したように契約期間が切れた際に、借入制限が行われるでしょう。
しかし契約期間終了を待たずに強制解約、または差し押さえなどが行われる可能性も十分にあります。
したがって、カードローンの借り入れをする前にしっかりと無理のない返済プランを立てておくことが重要です。