「お小遣いはいくらもらってますか?」
当たり前のように、奥さまから渡してもらっている毎月のお小遣い。
給料がドーンと上がらない限りは、ずーっとその金額でやっていくしかないのでしょうか。
奥さまがしっかりしているほど、値上げ交渉するには手強い相手になります。
そこで新橋にいるサラリーマンや、家計を握る奥さまへのオリジナルアンケートを実施。
独自データをもとに「お小遣い値上げ交渉術ベスト5」を作成しました!
ご紹介する値上げ交渉術を武器に、奥さまにお小遣い値上げ交渉に挑んでみましょう。
未婚のサラリーマンの方も、参考にしていただければ幸いです。
部下や後輩にアドバイスを求められたときの、いい材料にもなること間違いなしです。
①お小遣い値上げ交渉の基準
②独自アンケートの調査概要
③決定!「使えるお小遣い値上げ交渉術ベスト5」
④値上げ交渉に役立つ!交渉の基本テクニック5選!
⑤交渉失敗! ⇨「やりくり」で解決!
⑥やりくりじゃ足りない!⇨「副収入」で解決!
⑦お小遣いの値上げ交渉は「実質値上げ」もアリ!
※気になる項目をクリックしてみましょう
お小遣いの値上げ交渉の基準
【世代別のサラリーマンの平均年収 & お小遣い平均額】を見てみましょう。
男性の世代 | 平均年収 (換算月収) |
お小遣い平均(月額) | お小遣いの割合 |
---|---|---|---|
20代 | 374万円 (約311,666円) |
35,377円 | 約11% |
30代 | 501万円 (417,500円) |
34,785円 | 約8% |
40代 | 616万円 (約513,333円) |
35,475円 | 約7% |
50代 | 744万円 (620,000円) |
44,040円 | 約7% |
全体 | 約559万円 (約465,833円) |
37,428円 | 約8% |
参考:新生銀行「2017年サラリーマンお小遣い調査」
参考:DODA平均収入ランキング2016
そう感じたあなたは、お小遣い値上げ交渉のチャンスがあるといえます。
世代により差はありますが、いかなる年収だとしても収入の7~11%は、あなたが自由に使えるお小遣いと奥さまに主張しても何も間違っていないはず。
値上げが見込める具体的なお小遣い金額は以下の通りです。
【年収別の7~11%】
年収:200万円(月収:約166,666円 )
⇨見込めるお小遣い額:約11,666円~18,333円
年収:300万円(月収:250,000円)
⇨ 見込めるお小遣い額:17,500円~27,500円
年収:400万円(月収:約333,333円)
⇨ 見込めるお小遣い額:約23,333円~約36,666円
年収:500万円(月収:約416,666円)
⇨ 見込めるお小遣い額:約29,166円~約45,833円
年収:600万円(月収:500,000円)
⇨ 見込めるお小遣い額:35,000円~55,000円
年収:700万円(月収:約583,333円)
⇨ 見込めるお小遣い額:約40,833円~約64,166円
年収:800万円(月収:約666,666円)
⇨ 見込めるお小遣い額:約46,666円~約73,333円
手ぶらで交渉して、二度と交渉しないように釘を刺されることは、もっとも避けなければいけません。
上記の「年収別の見込める額」を具体的な値上げ額の目安として、ご紹介するお小遣い値上げ交渉術を、ぜひとも参考にしてくださいね!
独自アンケートの調査概要
【アンケート調査の概要 】
【調査名】
お小遣い制の家庭の奥さまへのお小遣い実態アンケート
【調査目的】
有為なお小遣い値上げ交渉術ランキングを作成するため
【調査方法】
記述式のwebアンケート(ランサーズ)
【調査対象】
お小遣い制を採用して、夫にお金を渡している主婦
【有効回答数】
240名(回答率100%)
【調査内容】
①年齢・結婚年数・夫のお小遣い金額
②各交渉術に関しての具体的な所感
【調査機関】
2017年8月24日~9月8日
値上げ交渉術ベスト5は、奥さまへのアンケートで得たリアルな声をもとに作成しました。
お小遣いの値上げ交渉術ベスト5!コレで奥さまをオトせるか?
奥さまとの値上げ交渉に有効そうな、お小遣い値上げ交渉術ベスト5をまとめました!
値上げ交渉術ベスト5! | 効果あり | 効果なし | 逆効果 |
---|---|---|---|
①欲しいモノがあることを力説する | 151人 | 89人 | 0人 |
②資格手当を全額もらう | 124人 | 116人 | 0人 |
②手伝う家事を増やす | 124人 | 116人 | 0人 |
③奥さまに自由な時間を与える | 99人 | 110人 | 31人 |
④同年代の平均額は欲しいと頼む | 73人 | 132人 | 35人 |
⑤お小遣いを上げないと借金することを匂わす | 62人 | 117人 | 61人 |
あまり使えない値上げ交渉術 | - | - | - |
お小遣いが少ないと出世しないと訴える | 27人 | 201人 | 12人 |
へそくりを許すことを交換条件にする | 15人 | 197人 | 28人 |
デビットカードを活用する | 0人 | 221人 | 19人 |
鬼嫁呼ばわりすることを匂わす | 1人 | 55人 | 184人 |
※気になる項目をクリックしてみましょう
第1位:欲しいモノがあることを力説する
単純にお金が必要なら、誠意をもって必要性を訴えましょう。
普段から節約している家庭ほど、意外に効果的かもしれません。
ただしお小遣いの値上げに、客観的な必要性が見い出せるように、説得をしてくださいね。
奥さま方に「欲しいモノがあることを力説する」が実際に効くと思うか聞いてみました!
「本当にコレが欲しいから小遣い上げて」という交渉術は効果がありますか?
「お小遣い上げたくなっちゃう♪」⇨ 151人
「あんまり心に響かない・・・」⇨ 89人
「はぁ?逆にお小遣いを下げたくなる!」 ⇨ 0人
半数を超える奥さまが「欲しいモノがあることを力説する」は効果ありと回答しました。
「お小遣い上げたくなっちゃう♪」は240人中151人!
奥さま方のリアルな声は以下の通りです。
(46歳 結婚21年 旦那さまのお小遣い:ランチ代込みで50,000円)
(31歳 結婚3年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で30,000円)
(39歳 結婚13年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で20,000円)
(37歳 結婚9年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で20,000円)
「あんまり心に響かない・・・」は240人中89人!
(52歳 結婚21年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で20,000円)
(36歳 結婚3年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で2,000円)
第2位:資格手当を全額もらう
勤めている会社に資格取得制度がある場合、資格取得で資格手当がもらえますよね。
たとえば資格手当が月5,000円つくなら、全額もらえないか交渉してみてください。
できれば資格勉強の前に提案して、勉強の様子をこまめにアピールしましょう。
いざ取得したときに「やっぱり手当の半分ね」などといわれることはないはずです。
奥さま方に「資格手当を全額もらう」が実際に効くと思うか聞いてみました!
「資格取得したら手当全額分の小遣い上げて」という交渉術は効果がありますか?
「お小遣い上げたくなっちゃう♪」⇨ 124人
「あんまり心に響かない・・・」⇨ 116人
「はぁ?逆にお小遣いを下げたくなる!」⇨ 0人
半数の奥さまが「資格手当を全額もらう」は効果ありと回答しました。
「お小遣い上げたくなっちゃう♪」は240人中124人!
奥さま方のリアルな声は以下の通りです。
(35歳 結婚6年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で20,000円)
(50歳 結婚15年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で50,000円)
(36歳 結婚7年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で40,000円)
「あんまり心に響かない・・・」は240人中116人!
(42歳 結婚13年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で20,000円)
(35歳 結婚9年 旦那さまのお小遣い:ランチ代込みで35,000円)
(26歳 結婚1年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で15,000円)
第2位(同率):手伝う家事を増やす
特に専業主婦の奥さまは、家事も立派な仕事だと強く感じているはずです。
お小遣いの値上げは意外と、あっさり叶ってしまうかもしれません。
ただし「ビミョーな料理を提供して、後片付けもやらない」といった感じはダメです。
- 日々のゴミ出し
- トイレや風呂の掃除
- 食後の洗い物
上記のような、汚れ仕事を率先してやるようにしましょう。
奥さま方に「手伝う家事を増やす」が実際に効くと思うか聞いてみました!
「手伝う家事を増やすから小遣い上げて」という交渉は効果がありますか?
「お小遣い上げたくなっちゃう♪」⇨ 124人
「あんまり心に響かない・・・」⇨ 116人
「はぁ?逆にお小遣いを下げたくなる!」⇨ 0人
半数の奥さまが「手伝う家事を増やす」は効果ありと回答しました。
「お小遣い上げたくなっちゃう♪」は240人中124人!
奥さま方のリアルな声は以下の通りです。
(26歳 結婚2年 旦那さまのお小遣い:30,000円)
(36歳 結婚7年 旦那さまの小遣い:ランチ代別で40,000円)
(30歳 結婚3年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で40,000円)
「あんまり心に響かない・・・」は240人中116人!
(42歳 結婚13年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で20,000円)
(26歳 結婚1年 旦那さまの小遣い:ランチ代別で15,000円)
(43歳 結婚17年 旦那さまの小遣い:ランチ代込みで30,000円)
第3位:奥さまに自由な時間を与える
主婦も立派な仕事であることは、誰よりも旦那さまに認めてもらいたいはず。
そんな奥さまの心の叫びを汲み取って、奥さまに自由な時間を与えましょう。
子供や家事の時間から解放させれば、夫婦関係の改善にもつながりますね。
奥さま方に「奥さまに自由な時間を与える」が実際に効くと思うか聞いてみました!
「週末(月1回土日に)好きに遊んでいいから小遣い上げて」という交渉術は効果がありますか?
「お小遣い上げたくなっちゃう♪」⇨ 99人
「あんまり心に響かない・・・」⇨ 110人
「はぁ?逆にお小遣い下げたくなる!」⇨ 31人
約3分の1の奥さまが「奥さまに自由な時間を与える」は効果ありと回答しました。
「お小遣い上げたくなっちゃう♪」は240人中99人!
奥さま方のリアルな声は以下の通りです。
(29歳 結婚4年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で10,000円)
(34歳 結婚3年 旦那さまのお小遣い:ランチ代込みで50,000円)
「あんまり心に響かない・・・」は240人中110人!
(31歳 結婚4年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で30,000円)
(52歳 結婚21年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で20,000円)
「はぁ?逆にお小遣いを下げたくなる!」は240人中31人!
(39歳 結婚12年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で30,000円)
(32歳 結婚7年 旦那さまのお小遣い:ランチ代込みで30,000円)
第4位:同年代の平均額くらいは欲しいと頼む
2017年のサラリーマンのお小遣い平均額は37,428円。
世代別で見ると、お小遣い平均額は以下の通りです。
- 20代 ⇨ 35,377円
- 30代 ⇨ 34,785円
- 40代 ⇨ 35,475円
- 50代 ⇨ 44,040円
この数字を利用して、お小遣い値上げ交渉の材料にすることも一手。
「ヨソはヨソ」とはいえずに、世間体を気にする奥さまもいるはず。
奥さまには有効そうだという方は、ぜひとも試してみましょう。
奥さま方に「同年代の平均額は欲しいと頼む」が実際に効くと思うか聞いてみました!
「同年代の小遣い平均額は〇〇円なんだけど、せめてそのくらいもらえないかな?」という交渉術は効果がありますか?
「お小遣い上げたくなっちゃう♪」⇨ 73人
「あんまり心に響かない・・・」⇨ 132人
「はぁ?逆にお小遣いを下げたくなる!」⇨ 35人
73人の奥さまが「同年代の平均額は欲しいと頼む」は効果ありと回答しました。
「お小遣い上げたくなっちゃう♪」は240人中73人!
奥さま方のリアルな声は以下の通りです。
(39歳 結婚12年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で30,000円)
(46歳 21年 旦那さまのお小遣い:ランチ代込みで50,000円)
「あんまり心に響かない・・・」は240人中132人!
(34歳 結婚3年 旦那さまのお小遣い:ランチ代込みで50,000円)
(40歳 結婚10年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で40,000円)
「はぁ?逆にお小遣いを下げたくなる!」は240人中35人!
(47歳 結婚16年 旦那さまのお小遣い:ランチ代込みで30,000円)
(45歳 13年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で5,000円)
第5位:小遣いを上げないと借金することを匂わす
家計を握る奥さまにとって、借金はもっとも避けたいモノの1つだと思います。
お小遣いを上げなければ借金する、とプチ脅迫するのも一手です。
ただし借金を軽々しく口に出すと、夫婦関係に亀裂が入るおそれがあります。
「借金」というワードを出すタイミングや、言い方には注意を払うようにしましょう。
奥さま方に「小遣いを上げないと借金することを匂わす」が実際に効くと思うか聞いてみました!
「借金したくないから小遣い上げて」という交渉術は効果がありますか?
「お小遣い上げたくなっちゃう♪」⇨ 62人
「あんまり心に響かない・・・」⇨ 117人
「はぁ?逆にお小遣いを下げたくなる!」⇨ 61人
62人の奥さまが「小遣いを上げないと借金することを匂わす」は効果ありと回答しました。
「お小遣い上げたくなっちゃう♪」は240人中62人!
奥さま方のリアルな声は以下の通りです。
(45歳 結婚13年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で5,000円)
(37歳 結婚9年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で20,000円)
「あんまり心に響かない・・・」は240人中117人!
(43歳 結婚8年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で10,000円)
(33歳 結婚2年 旦那さまのお小遣い:ランチ代込みで50,000円)
「はぁ?逆にお小遣いを下げたくなる!」は240人中61人!
(29歳 結婚4年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で10,000円)
(33歳 結婚8年 旦那さまのお小遣い:ランチ代別で20,000円)
お小遣いの値上げ交渉に挑む予定がある方は、ベスト5から選んで使ってみてくださいね。
夫婦間で不毛に争って、修復しがたい溝を作っても仕方ありません。
一国の元首になったつもりで、奥さまという大国と友好的に交渉しましょう。
「その他のお小遣い値上げ交渉術」と「交渉に大事な3つのポイント」
その他のお小遣い値上げ交渉術は以下の通りです。
上記4つは結果として「使えない値上げ交渉術」だと判明しました。
使えない値上げ交渉術が明らかにした、交渉の上で大事なポイントは以下の3点です。
①屁理屈をこねない(出世しない・デビットカード)
②上から目線で交渉しない(へそくり)
③奥さまを悪者にしない(鬼嫁)
ベスト6にランクインした値上げ交渉術を使う場合でも、上記3点を意識してくださいね。
ポイント①:屁理屈をこねない(出世しない・デビットカード)
「お小遣いが少ないと出世しない」「デビットカードがあればお金を管理できる」というのは、使い方がヘタだと奥さまを説得するにはあまりに弱い理論になります。
「欲しいモノがあることを力説する」が1位だったことからもわかるように、ストレートに訴えるほうが好印象です。
理屈として成り立っていないものを交渉に持ち出すと、夫としての資質も問われてしまうかもしれません。
値上げ交渉ではなく、ただの屁理屈をいっていないか、十分に注意するようにしましょう。
ポイント②:上から目線で交渉しない(へそくり)
たとえばへそくりは奥さまが将来を考えて、貯蓄している場合もあります。
あまりに上から目線だと、反射的に「あなたの給料が低いから~」と言い返されてしまうかもしれません。
そうなると旦那さまのプライドも傷つき、夫婦関係に溝が生まれてしまいます。
値上げ交渉をする際は、お互いに上下や主従の関係はなく、立場を尊重し合う対等の関係であることを意識しましょう。
ポイント③:奥さまを悪者にしない(鬼嫁)
「鬼嫁呼ばわりすることを匂わす」の拒否反応の多さは、親友に陰口を叩かれたようなショックがあるのだと思います。
奥さまは「〇〇家」の将来を重んじて家計を考えているのに、旦那さまの自由を奪っている元凶にようにするのは厳禁です。
- 共通の敵がいる
- 嫌いなものが合う
このような夫婦のほうが長続きするともいわれます。
間違っても奥さまを悪者にするような、言動や振る舞いは慎みましょう。
値上げ交渉に役立つ!交渉術の基本テクニック5選
ここでは実際のビジネスでも使われる、交渉術の基本テクニックをご紹介します。
ランクインされた交渉術を使う際に、補強するテクニックとして取り入れましょう。
交渉テクニック①:ランチョン・テクニック
楽しい食事は人の思考がポジティブになることを利用する手法
たとえば取引相手に対するクラブや料亭で「接待」することは、この心理を利用した交渉術です。
美味しいモノを食べると生理として快感を覚えるので、その空間を共有する人も心がオープンになり、相手の要求を否定しにくくなるんですね。
「ランチョン・テクニック」を使う際のポイント
食事だけではなく場所の雰囲気も重視すること
落ち着いて食事ができる場所でなければ、交渉には逆効果になることもありえるんですね。
静かすぎず普通の声量で会話できる、幸福感を共有できるような雰囲気の店を選びましょう。
「ランチョン・テクニック」を値上げ交渉に応用してみる
ランチョン・テクニックを使った交渉例
交渉テクニック②:イーブン・ア・ペニー
極端にハードルを下げて、ほんの少しでも要求を飲ませる手法
たとえば「1円でもいいから募金をお願いします」といわれれば、少なくともダメージになるような損をすることにはならないと思うはずです。
しかも実際にサイフを取り出したときには、「いくらなんでも1円はないよな」と思って10円か100円を出すのではないでしょうか。
あえて極端に低い数字を提示して、要求以上のことをしてもらうのが狙いなんですね。
「イーブン・ア・ペニー」を使う際のポイント
誠実な態度を崩さないこと
あくまで相手のサービス精神を惹起させるような振る舞いを貫くことが大事なんですね。
思惑が外れて、要求通りの極端に低い額しか得られなかったとしても、感謝の気持ちを示しましょう。
「イーブン・ア・ペニー」を値上げ交渉に応用してみる
イーブン・ア・ペニーを使った値上げ交渉術
交渉テクニック③:フット・イン・ザ・ドア
本来の要求を飲ませるために、小さい要求から受け入れさせていく手法
たとえば契約を取りたいセールスマンが、訪問先で「お話だけでも」といいますよね。
本当は契約がゴールですが、契約を取るための道筋をつけるために、カンタンなことから受け入れさせ、どんどん要求を大きくしていく手法です。
「フット・イン・ザ・ドア」を使う際のポイント
最初の要求は相手が受け入れやすいものにすること
人には「一貫性の原理」という心理があり、自分の行動に一貫性を持たせようとします。
あなたがセールスマンの「お話だけでも」を受け入れると、話を聞いたのだからセールスマンが推す商品をちゃんと見極めようと動いてしまうんですね。
セールスマンとしては、客を自分の土俵まで上げたのですから、特に優秀な人でなくとも勝ち戦に運ぶことができます。
「フット・イン・ザ・ドア」を値上げ交渉に応用してみる
フット・イン・ザ・ドアを使った値上げ交渉例
交渉テクニック④:ドア・イン・ザ・フェイス
はじめに本来の要求以上の要求し、断られた後に本来の要求をする手法
たとえばお金を貸してもらいたいときなどに、最初に「50万円貸して欲しい」とお願いして、断られた後に「じゃあ5万円だけでもいいから」といわれると、貸し手のハードルがグッと下がりますよね。
交渉相手としては要求を譲歩させたように感じるので、相手に交渉を有利に運ばせていると誤解させることが可能です。
「ドア・イン・ザ・フェイス」を使う際のポイント
「本来の要求以上の要求」をリアルなものにすること
最初の要求が現実離れしたものだと、テクニックを利用していることがバレてしまいます。
断られても仕方がないけどウソだとも思われない、絶妙なラインの要求をするようにしてくださいね。
「ドア・イン・ザ・フェイス」を値上げ交渉に応用してみる
ドア・イン・ザ・フェイスを使った値上げ交渉例
交渉テクニック⑤:ローボール・テクニック
好条件を提示し、話がまとまったあとで不利な条件を追加する手法
たとえば「22歳」と信じて付き合った恋人が、後で「実は30歳だった」と分かっても、そのウソを糾弾してすぐに別れるということは難しいと思います。
相手にまず1度承諾させることで、後で不利な条件を出しても、断りにくくさせることが狙いなんですね。
「ローボール・テクニック」を使う際のポイント
追加する不利な条件に気をつけること
後で提示する不利な条件が、交渉相手にダメージが大きいものだと、あなたとの関係悪化につながります。
後出しジャンケンのような手法なので、継続性のある取引相手の場合には、「自分を食い物にしているのでは?」と一気に不信感が増してしまうので注意しましょう。
「ローボール・テクニック」を値上げ交渉に応用してみる
ローボール・テクニックを使った値上げ交渉例
お小遣いの値上げ交渉が失敗したら「やりくり」!
「お小遣いの値上げ交渉が失敗してしまった・・・」
そんなときは前向きに次のステップに移りましょう。
- 節約・やりくりをする
- 副収入を得られるようにする
お小遣い値上げの見込みがなければ、今のお小遣いを上手にやりくりする必要があります。
特にランチ・飲み代は、お小遣いの中でも大きな支出。
加えて他のムダな支出にも目を向けて、自由なお金を増やしましょう。
副収入は多少時間がかかるので、まずは節約・やりくりのほうから手をつけてくださいね。
お小遣いのやりくり①:ランチ代を切り詰める
正直ランチ代がお小遣いから出ているのは、ちょっと納得できないですよね。
しかしお小遣いの中でも大きい支出なので、切り詰められるならば理想的です。
- 1回のランチ代を抑える(ワンコインランチなど)
- ランチ後の喫茶店は控える
- 弁当を持参する
- 個人経営の弁当屋さんを活用する
- マイボトルを持参する
- ご飯だけ持参して惣菜をスーパーなどで買う
- 自社の社食を活用する
- 100円のインスタント麺を活用する
- インスタントの味噌汁やスープを活用する
- 役所や大学の食堂を利用する
- 無料・有料のクーポンを活用する
特にお小遣いがランチ代込みという人は、まずランチ代を切り詰めましょう。
サラリーマンのランチ代の平均額
2017年のサラリーマンの、世代別のランチ代の平均は以下の通りです。
世代別 | ランチ代の平均額(1回) |
---|---|
20代 | 593円 |
30代 | 553円 |
40代 | 582円 |
50代 | 633円 |
全体の平均 | 590円 |
サラリーマンのランチ代は、全体の平均額は590円です。
意外にもサラリーマンのランチ代は、収入ほどの世代間格差はないんですね。
【ランチ代】
590円 × 22日(1ヶ月の出勤)=12,980円
12,980円=37,428円(お小遣い平均額)の約34.6%
⇨お小遣いの約3分の1がランチ代に消える
【お小遣い – ランチ代】
37,428円 – 12,980円=24,448円
⇨約25,000円で飲み代や嗜好品代、趣味の費用をやりくりする
【参考:ランチ代を1,000円にした場合】
1,000円 × 22日=22,000円
37,428円 – 22,000円=15,428円
⇨約15,000円で飲み代や嗜好品代、趣味の費用をやりくりする
デフレが硬直して以降(1997年~)は、外食産業は軒並み低価格競争を続けています。
ランチの質自体は、高くなっているといえるでしょう。
1,000円も払えば、かなり充実したランチを食べられる世の中。
ただし単純計算で月22,000円かかるので、ランチは切り詰めるべきだとわかりますね。
外でランチを済ますのは月に3~4日程度
2017年のサラリーマンの、ランチの種類は以下の通りです。
区分 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 平均 |
---|---|---|---|---|---|
持参弁当 | 37.3% | 37.3% | 33.3% | 29.5% | 34.3% |
購入した弁当 | 19.9% | 24.6% | 20.8% | 23.2% | 22.1% |
社員食堂 | 19.0% | 17.5% | 17.6% | 20.1% | 18.6% |
外食 | 15.2% | 13.6% | 18.0% | 17.8% | 16.2% |
出前 | 2.5% | 1.7% | 3.8% | 3.2% | 2.8% |
おごってもらう | 0.8% | 0.7% | 0.5% | 0.6% | 0.7% |
その他 | 5.4% | 4.4% | 6.0% | 5.6% | 5.4% |
参考:新生銀行「2017年サラリーマンお小遣い調査」
※ランチの回数の合計を100%として、それぞれの回数の割合を%で表示(勤務日ベース)
全体としておよそ3日に1度は、弁当を持参している結果です。
勤務日の約6~7割は会社の中でランチを済ませるようです。
サラリーマンのランチは外食というイメージがありますが実際には月3~4回なんですね。
お小遣いのやりくり②:飲み代を節約する
半ば強制参加の飲み会であれば、できれば必要経費としてお小遣いは別にしたいですよね。
しかし飲み代もランチ代くらいお小遣いからの支出が多いのが事実。
以下の飲み代のやりくり方法を、ぜひとも併用してみましょう。
- おごられる可能性が高い場合のみ参加する
- 2・3次会に参加しない
- 安い居酒屋で済ます
- 自分の中でタイムリミットを設定する
- 公園で迷惑をかけずに飲む
- 家飲みで済ます
- プライベートな飲み会には行かない
- 酒量を控えめにする
- キャバクラ・スナックなどには行かない
- 余計なおつまみを頼まない
- クーポンを活用する
- お酒が飲めないキャラに設定にする
- 合コンや街コンは行かない
- アルコール自体を断つ
部下とのコミュニケーションも必要な場面もあると思います。
そんな時は飲みの場ではなく、ランチで外食を共にしたり、自宅に招待するのも一手です。
サラリーマンの飲み代の平均額・飲み回数の平均は?
世代別サラリーマンの、飲みの平均額と平均回数は以下の通りです。
世代別 | 飲み代の平均 | 飲み回数の平均 (外で飲む場合) |
飲み回数の平均 (自宅で飲む場合) |
---|---|---|---|
20代 | 9,065円 | 2.0回 | 8.7回 |
30代 | 11,329円 | 2.3回 | 10.2回 |
40代 | 10,873円 | 2.3回 | 12.4回 |
50代 | 18,675円 | 2.5回 | 15.0回 |
全体の平均 | 11,975円 | 2.3回 | 11.6回 |
サラリーマンの飲み代の平均額は月に約12,000円です。
長いスパンで見ると、お小遣いに占める飲み代の割合は年々減少しているんですね。
また飲み回数の平均は、外飲み約2回で家飲みが約12回。
1999年は外飲みが月に約6回でしたが、現在では3分の1(月に約2回)になっています。
お小遣いのやりくり③:ムダな支出を減らす
お小遣いは、基本的に自由に使えるお金です。
しかしムダ遣いで本当にのぞむ使いみちに使えなくなるのは避けたいですよね。
- タバコをやめる
- ギャンブルをやめる
- ファストファッションを活用する
- セール期間中だけ購入する
- 特売や値引き時だけ購入する
- 菓子・スナックなどは基本的に控える
- サボりがちなジムや習いごとをやめる
- コンビニに行かない
- タクシーを使わない&1駅歩く
- 安価な代替品を買う(100円ショップなど)
- 洋服を買わない(買っても古着)
- クレジットカードは使わない
- 散髪はセルフ or 1,000円カット
- 1日の支出金額を決める(「1日1,000円まで」など)
- 見栄から生まれる購買欲は遮断する
- 買い物以外のストレス発散方法を得る
タバコなど年齢や身体的に卒業してもイイようなことは辞めるようにしましょう。
将来の医療費を削れるなら、長期的な視点では理想的といえます。
またコンビニはスーパーなどに比べて、1つ1つの品物が割高になっています。
習慣のように毎日コンビニに行っている方は、気をつけてくださいね。
新橋のサラリーマンの「お小遣いのやりくり方法」は?
※2017年8月24日のJR新橋駅前
【サラリーマンへのお小遣いアンケート実態調査の概要】
- 【調査方法】街頭インタビュー
- 【調査対象】既婚者でお小遣い制のサラリーマン
- 【有効回答数】サラリーマン60名
- 【調査期間】2017年8月24日~9月8日
新橋のサラリーマンの方々は、一体どんなお小遣いのやりくりをしているでしょうか。
実践しているお小遣いのやりくり方法について伺いました。
(40代 結婚16年 現在のお小遣い:ランチ代込みで50,000円)
(20代 新婚 現在のお小遣い:ランチ代込みで30,000円)
(50代 結婚33年 現在のお小遣い:ランチ代込みで50,000円)
(40代 結婚8年 現在のお小遣い:ランチ代別で20,000円)
(40代 結婚14年 現在のお小遣い:ランチ込みで50,000円)
何がムダな支出かというのは、個々人により異なると思います。
- ランチ ⇨ 大事な休息
- 飲み会 ⇨ 大事なコミュニケーションの場
- 趣味 ⇨ 仕事と私生活にメリハリをつける大事な役割
お小遣いを浮かせるために日々、修行僧のように過ごすのも限界がありますよね。
倹約と精神面は、うまくバランスをとるようにしましょう。
少ないお小遣いは「副収入」で補うのもアリ!
「やりくりだけじゃダメだ…やっぱりお金を増やさないと!」
お小遣いを自力で増やしたいなら、副収入を得ることを検討してみましょう。
世代別サラリーマンの副収入を得ている割合と副収入の平均額は以下の通りです。
世代別 | 副収入を得ている割合 | 副収入の平均(月額) |
---|---|---|
20代 | 24.6% | 16,292円 |
30代 | 18.5% | 17,297円 |
40代 | 17.3% | 39,266円 |
50代 | 11.5% | 143.894円 |
全体の平均 | 18.0% | 42,041円 |
意外にもサラリーマンの1~2割が副収入を得ているんですね。
20代が副収入を得ている割合がもっとも多く、およそ4人に1人が副収入を得ています。
サラリーマンの副収入の気になるナカミは?
サラリーマンの方々に人気の副収入の収入源、世代別トップ5は以下の通りです。
区分 | 第1位 | 第2位 | 第3位 | 第4位 | 第5位 |
---|---|---|---|---|---|
20代 | ポイントサイト アンケートサイト |
株式投資 | アルバイト | ギャンブル アフィリエイト |
ネットオークション |
30代 | ポイントサイト アンケートサイト |
株式投資 アルバイト |
FXなど | ギャンブル | ネットオークション |
40代 | ポイントサイト アンケートサイト |
株式投資 | アルバイト | 不動産投資 ネットオークション |
ギャンブル |
50代 | ポイントサイト アンケートサイト アルバイト |
不動産投資 | 株式投資 | ネットオークション | ギャンブル |
主要な副収入の収入源の、メリット・デメリットを以下にまとめました。
1つの項目で副収入を稼いでいるわけではなく、大半は併用していると考えられます。
興味のある方は副収入にもチャレンジしてみましょう。
新橋のサラリーマンの「副収入」は?
新橋にいたサラリーマンの旦那さまの中で、副収入がある方にその中身を聞いてみました。
(30代 結婚9年 現在のお小遣い:ランチ代別で10,000円)
(40代 結婚16年 現在のお小遣い:ランチ代込みで50,000円)
(50代 結婚18年 現在のお小遣い:ランチ代別100,000円)
副収入があるサラリーマンの方は、独自アンケートでは60人中18人でした。
Fさんのように会社の中で、収入を増やすチャンスがあれば活用しましょう。
お小遣いは「実質値上げ」も可能。値上げ交渉術を応用しよう!
サラリーマンの皆さま、お小遣いの悩みの解決法は見つかりましたか?
お悩みサイトなどを見ると、少ないお小遣いが離婚の引き金になることもあるようですね。
あまりに少なすぎるお小遣いは、奥さまによるモラハラともいわれています。
お小遣いが少ないと自覚する方は、値上げ交渉をやる意義があるといえます。
またお小遣いの金額が上がらなくても、
- 弁当を作ってもらってランチ代を浮かす
- 会社の飲み会代はお小遣いとは別にしてもらう
- 携帯代やガソリン代をお小遣いからの支払いから必要経費にしてもらう
などをすれば、実質的なお小遣いの値上げにつながります。
値上げは絶対にムリという場合は、内訳を見直してもらい「実質値上げ」を目指しましょう。
そのときはランキング上位の交渉術を応用してみてください。
自由に使えるお金が増えれば、人生の充実度もちょっぴり上がるはずです。
夫婦で家計を見直す機会ができれば、奥さまとの関係改善にもつながるでしょう。
お小遣いで再び悩んでしまったときは、この記事をまた参考にしてもらえたら幸いです。